暦も9月に入って1週間を過ぎ、ようやく少し暑さが和らいで来たような気がしますが、まだまだ油断は禁物。
秋らしくなるにはもう少し掛かりそうですし、台風や突然の雨にも気をつけたい時期なので、やはり室内でじっくりゲームプレイをするのもアリですね。
今回は、9月25日に発売が予定されている、期待のシリーズ完全新作「サイレントヒルf」について解説していきたいと思います。
サイレントヒルfとは?シリーズも解説!

ゲームの歴史も長くなってきて、時に人気のシリーズながらも完全新作などが発売されない、あるいはリメイクすら発売されずシリーズが停滞する、というのはよくある話。
こればかりは数多くのゲームが生まれていく現代において、仕方のない部分ではありますが、シリーズファンとしては寂しいものですね。
しかし、長年の沈黙を破り、突然シリーズが復活、最新作を発表、というのもこれまたゲーム業界においてはよくある話になりつつあります。
今回は、そんな待望のシリーズ最新作が今月発売予定の「サイレントヒル」から、最新作「サイレントヒルf」について解説していきたいと思います。
まずは、サイレントヒルfと合わせて、シリーズについて解説していきますので、知らないという人もぜひご覧になって頂ければと思います。
サイレントヒルシリーズは「コナミ」から発売していたホラーアドベンチャーシリーズで、後に同じくホラーゲームとして有名な「SIREN」の制作を行う外山圭一郎氏の企画が始まり。
基本的にシリーズ内で一貫する設定として、架空の観光地「サイレントヒル」と呼ばれる、霧に包まれた街の中を探索し謎を解いていく、というミステリー要素も強い作品。
更に「表世界」と「裏世界」と呼ばれる2つの世界が存在し、特に「裏世界」は作品によってある程度描写が変わるものの、人の恐怖を煽るようなグロテスクな景色が広がります。
この2つの世界を行き来し、時に異形の怪物に襲われたりしながら、ストーリーを進めていく、というのが概ねシリーズに共通している要素と言っていいでしょう。
単なる怪物や幽霊が出る、というようなホラー要素だけではなく、人間の精神性や、精神疾患といった要素や「人の怖さ」も大きく盛り込まれているのが特徴のシリーズとなっています。
戦闘については、作品によって大きく変わり、初期の作品はあまりアクション性は高くなく、むしろ意図的に操作にラグを作ることで恐怖を演出する、といった方針の作品でした。
シリーズ後期になると、アクション性も強く打ち出されるようになり、作品によっては連続攻撃やローリングしての緊急回避などが行えることも。
今作「サイレントヒルf」では、どちらかといえば後期のアクション性が比較的強い作品にもなりそうですが、独特の恐怖演出や、ジワジワと迫る恐怖のようなものもしっかり継承されています。
これまでの作品とは違い、基本的に「サイレントヒル」と呼ばれる街、あるいはアメリカを舞台としていた舞台設定が一新され、なんと舞台は「日本」となっています。
これまでのシリーズとは一味違う雰囲気、しかしサイレントヒルらしいグロテスクさなども盛り込まれた作品となっていそうなので、シリーズファンとしては期待感大。
気になる発売日は9月25日、PS5やPCでプレイ可能となっているので、シリーズファンは勿論、ホラーゲーム好きはチェックしてみてくださいね。
前作にあたるのはどれ?プレイするべき?

さて、久しぶりのシリーズ完全新作、ということで注目が集まるサイレントヒルfですが、当然シリーズであるからには「前作」なども気になりますよね。
とはいえ、サイレントヒルシリーズも息が長く、実はシリーズ作も多く発売されており、ナンバリングは「4」で止まっています。
また、長らくシリーズが停滞していた時期などもあるため、シリーズを良く知らない人にとっては、前作がどれにあたるかわからない、という人もいるかもしれません。
リメイクシリーズなどを除くと、シリーズ的に前作に当たるのはPS Vitaにて発売された「ブックオブメモリーズ」という作品が一応該当します。
ただ、こちらはシリーズに登場したクリーチャーを次々に倒していくアクションゲームとなっており、作品としては外伝的、スピンオフタイトルのようなものとなっています。
それよりも前となると、サイレントヒルダウンプア、という作品が該当するのですが、こちらも発売はPS3、2012年頃なので、今プレイするのは難しいかもしれません。
そういった観点から見ると、一応前作にあたる作品としては、2024年にフルリメイクで発売された「サイレントヒル2 リメイク」が該当するのかな、と考えられます。
こちらはPS5及びPCでプレイが可能となっており、サイレントヒルシリーズの中でも特に名作と名高い作品のリメイク作となっています。
もしサイレントヒルfよりも先に、シリーズを遊んで雰囲気などを知っておきたい、というのであれば、プレイもしやすいこちらの「サイレントヒル2リメイク」がおすすめではないかなと思います。
ただ、見る限りでは、サイレントヒルfに関しては、ゲームシステム(特に戦闘面)が大きく様変わりしていると思われる描写がトレーラーから確認できます。
そのため、作品自体も日本を意識した世界観に変更されているため、シリーズの雰囲気を楽しむ目的として見ても、ちょっと微妙になるかもしれません。
シリーズをこれまで遊んできた人はリメイク2を遊んでみるのもアリですが、シリーズを遊んだことがない、という人はむしろサイレントヒルfから遊んだ方がいいかも。
勿論これは筆者の意見なので、興味があるのであれば、事前にリメイク2などを遊んでおく、可能ならシリーズ過去作を遊んでおくのもアリだと思います。
このあたりは個人の好みや、ハードの所有状況、中古でゲームを探すのに抵抗がないか、などなど色々なハードルがあるので、検討してみるのが良いかも知れませんね。
それはそれとして、前作サイレントヒル2リメイク自体は、ホラーゲームとして見ても、人間の精神的な部分を描いた作品としてみても名作と言って差し支えない作品です。
興味があるのならば、サイレントヒルfの購入云々と関係なしに、遊んでみるのも充分にアリではないかと思います。
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ストーリーの繋がりなどはある?

さて、サイレントヒルfの発売まであと2週間と少し、ゲームとして楽しみな部分も多くありますが、シリーズ物ということもあり、ストーリーの繋がりなどがあるか気になる人も多いでしょう。
今回の記事の〆として最新作となる「サイレントヒルf」と、他のシリーズの繋がりなどについて解説していきたいと思います。
まず、結論から先に述べてしまいますが、恐らく「サイレントヒルf」は、ストーリーや世界観などの繋がりは全くない、と考えて良さそうです。
サイレントヒルシリーズ自体は上でも解説したように、舞台となる街「サイレントヒル」が登場する、といった共通点こそありましたが、実はストーリーはそれほど密接につながってはいません。
例外的に直接的な続編、となっている作品もあるにはありますが、あくまで同じ街と同じ世界観を舞台に、それぞれ別の事件に巻き込まれる、といった内容となっています。
同じ世界観であることを示すために、特定の作品で重要なポジションだったキャラクターの名前が、別作品で登場する、といった要素はあります。
これはナンバリングタイトルである「4」までが顕著で、以降の作品はサイレントヒルの名前こそ出ているが話としては絡まない、といったことも。
そのため、基本的にはストーリー自体は独立していて、その作品単品で楽しめるようになっている、というのがシリーズに割と共通しています。
今作「サイレントヒルf」では、シリーズでも初の「日本が舞台」というのを全面に押し出しており、年代も1960年代と現代ではないことが強調されています。
このことを考えると、これまでのシリーズとはストーリー的な繋がりはない、と考えられるため、シリーズを知らなくても楽しめるのは間違いないでしょう。
ただまぁ、そこはシリーズ作というか、関連作として作られている以上、従来シリーズを知っているとニヤリとする要素はある、とも明言されています。
こういった事情もあるので、ストーリー的な面はそれほど気にしなくても良さそうですが、やはりシリーズ物である、という強み自体はある作りになっていることがわかります。
とはいえ、過去作をプレイしていないとストーリーが理解できない、話に入り込めない、ということはなさそうなので、シリーズ初見でも安心してプレイできそうです。
シリーズファンは勿論、和風ホラーが好きな人や、シリーズに興味を持った人も、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。
サイレントヒルfまとめ

- サイレントヒルシリーズ完全新作!今度は初の日本が舞台!
- シリーズ直近作はリメイク2!シリーズの雰囲気が知りたいなら遊ぶのもアリ!
- ストーリー的な繋がりはナシ!ただニヤリとする要素はありそう?
こういった形で、舞台を変更してシリーズ最新作が発売される、というのは長く続いたシリーズなどではたまに見られる光景ですね。
元々ホラーゲームだったこともあり、かなり和風の雰囲気とは相性も良さそうなので、単なるシリーズ最新作としてだけではなく、ホラーゲームとしても期待ができそうです。