暦も9月に入りましたが、まだまだ気温も暑く、台風などもまだまだ情報がでているので、外に出るときは気をつけたい時期ですね。
まだまだ冷房の効いた部屋でじっくりゲームに熱中したい今日この頃、新作やリメイク作など、注目したい作品も盛り沢山となっています。
今回は、令和の時代にリメイク作として蘇った名作「メタルギアソリッドデルタ」と、原作との違いなどについて解説していきます。
メタルギアソリッドデルタとは?シリーズをおさらい!

昨今は、シリーズの最新作として発売されるタイトルの他にも、注目タイトルとして挙げられることが多いのが特定の作品のリメイク作品ではないでしょうか。
まぁ、PS2ですら既に発売から25年、つまり四半世紀が経過した、という時期なので、PS2時台に発売された作品なども既にレトロゲー扱いな時勢です。
そんな時勢ともなれば、当時発売された名作をリメイク、という流れもまぁ不思議なことではない、と言えるのではないでしょうか。
そんなリメイク作品の中でも、理想的なリメイクと良い評価を受けている作品といえば「メタルギアソリッドデルタ」ではないでしょうか。
今回はこの「メタルギアソリッドデルタ」について解説していきますが、その前に「メタルギア」シリーズについてのおさらいをしていきましょう。
「メタルギア」シリーズは、デスストランディングなどでも知られる「小島秀夫」氏が、コナミに在籍中に制作した作品シリーズです。
歴史は古く、一番最初に発売されたのはMSX、1987年発売と、既に40年近い歴史のあるシリーズとなっています。
基本的に「スネーク」というコードネームを持ったエージェントが、敵地や基地などに潜入する、というゲーム性で、戦争や核兵器など、ハードなテーマを扱った作風が特徴。
時にはコミカルな演出などもありはするものの、映画的な演出などが取り入れられ、練り込まれたストーリーに魅了されたプレイヤーも多い作品シリーズではないでしょうか。
これまでに発売された作品は以下のようになっています(ナンバリングのみ記載)
・メタルギア (MSX2/1987年7月発売)
・メタルギア2 ソリッドスネーク (MSX2/1990年7月発売)
・メタルギアソリッド (PS/1998年9月発売)
・メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ (PS2/2001年11月発売)
・メタルギアソリッド3 スネークイーター (PS2/2004年12月)
・メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット (PS3/2008年6月発売)
・メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ (PS3他/2014年3月発売)
・メタルギアソリッドV ファントムペイン (PS3他/2015年9月発売)
この他にも外伝的タイトルや、リメイク・追加版・移植版などが存在しますが、多くなりすぎるので今回は割愛。
今回の記事で解説する「メタルギアソリッドデルタ」は、ナンバリング3作目となる「MGS3」のリメイク作品となっています。
メタルギアソリッド3自体は、シリーズでも重要な人物である「ビッグ・ボス」が、何故「ビッグ・ボス」と呼ばれるようになったのか、という作品。
言わばシリーズにおける「エピソードゼロ」的な立ち位置の作品で、非常に人気の高い作品でもあるため、リメイクとなる「デルタ」はかなりの注目作。
メタルギアシリーズを遊んだことがある人は勿論、遊んだことがない、という人も時系列として一番最初の作品になるので、遊び始めるのもおすすめかもしれませんね。
メタルギアソリッドデルタとMGS3の違いは?

さて、今回の記事の主題となる「メタルギアソリッドデルタ」が、ナンバリングタイトル「MGS3」のリメイク作である、ということは上でも触れました。
リメイクであるからには、原作から変わっている部分もあるのではないか、というのはまぁ当然気になるところだと思います。
ここではデルタと3の違いについても解説していきますので、気になっている人はこちらも是非参考にしてみてください。
まず、デルタはリメイク作ではありますが、シナリオやストーリーなどについては、一切手が加わっていません。
これについては、生みの親でもある小島秀夫氏が既にコナミを退社しており、監修等が入れられなかったことも原因かと思われます。
まぁMGS3自体、シリーズとしては後発の部類にあたり、ストーリー自体はこれ一本でも充分に完成されていた、とも言えます。
主に変更されている点としては、やはり「グラフィック」に尽きるでしょう、これは原作がPS2だということもあり、実にハードを3世代跨いでいるので進化して当然です。
とはいえ、当時の雰囲気を壊さないように大事にしつつ、かなり高精細となったグラフィックはストーリーを楽しむ上でもかなりのプラスであるのは間違いありません。
ゲームシステム的な部分に焦点を当てると、基本的な部分に関してはそれほど変化がないのもまた事実となっています。
これについても、MGS3自体、当時の時点でシステム的にほぼ完成されていると言っても過言ではなく、ちょっと不便だった部分を便利にした、程度に留まっています。
特に大きな変更点としては、カメラ視点の切り替えが大きなポイントとなっており、2つの視点が切り替えできるようになっています。
オリジナル版では戦場を上から俯瞰するような視点で見る独特な視点でしたが、今作ではキャラクターの肩越しにカメラを追従する、いわゆる「三人称視点」が追加。
オリジナル版のカメラワークも「レガシースタイル」として残されているため、当時の雰囲気を楽しみながら遊びたい人にもうってつけです。
新しい視点に関しては、MGS4以降の作品でも取り入れられている要素のため、ある意味では逆輸入が行われた、と考えてもいいでしょう。
さらに、プレイ中の利便性を上げる要素としては「カムフラージュ」の簡易切り替えが可能になった、というのが大きいでしょう。
プレイ中、プレイヤー(もといスネーク)は、敵から見つかりにくくするために服装やフェイスペイントを変更することで「カムフラージュ率」というものを調整していきます。
オリジナル版では、いちいちメニュー画面を開いて装備の変更、というような形を取っていたため、ゲームのテンポを崩さずに変更できるのは良い調整ですね。
このような感じで、基本的な部分は変わらず、高画質化、システムは少し便利に、といった具合のリメイクではありますが、ユーザーからは概ね好評な様子。
元々原作の評価が高いがために、ある意味では冒険はしていない、とも言えますが、ユーザーとしては安心感のあるリメイクであると言えるでしょう。
スポンサーリンク
デルタだけの追加要素はある?

さて、MGS3からデルタへリメイクされるにあたって、変わった部分に関しては上で解説しましたが、他にもいくつかの追加要素があるため、それについても解説していきます。
まず、MGS3発売当時にあったものの、他のHD版など、移植にあたり削除などされてしまった要素の復活ですね。
MGS3では遊び心の詰まったミニゲームも多く、特に「サルゲッチュ」とコラボしたミニゲーム「猿蛇合戦」が有名で、こちらがPS5及びSteam限定の要素として復活しています。
Xbox版では、こちらのミニゲームの代わりにまさかの「ボンバーマン」とコラボした「ボム蛇合戦」を遊ぶことが可能となっています、こちらは完全に新規追加要素ですね。
更に、まさかの復活を遂げた要素としては、作中のとあるシーンで主人公である「ネイキッド・スネーク」が、悪夢として見ることになる謎のゲーム「ガイサベージ」です。
こちらは、当時制作していたゲームの中から没となってしまった作品を流用した、という経緯があったそうで、移植にあたっては削除されてしまっていました。
今回のデルタでは、この「ガイサベージ」がまさかの完全新規ゲーム、という形で復活、制作にはなんとプラチナゲームスも協力しているとのこと。
プラチナゲームスはメタルギアシリーズにおいて外伝作でもある「メタルギアライジング」の制作にも関わった、という関係性もあり、ファンとしては中々嬉しいサプライズです。
この「ガイサベージ」はあくまでもミニゲームであるため、ボリュームこそ少ないですが、本格的でスピード感のあるアクションゲームを楽しむことが可能です。
原作では特定の手順を踏まないと遊べない、というある種の隠し要素だったのですが、今作ではストーリークリア後にはタイトルメニューから遊べるようになります。
そして最後に、MGS3を代表するネタの一つでもある「シークレットシアター」が完全収録されている、というのもファンが嬉しいポイント。
元はMGS3の公式サイトにて公開されていた、公式がふざけて作ったネタムービー、といったものですが、シリアスな本編とは裏腹なギャグムービー集。
これまでに公開されていた物を全て収録した上に、デルタ制作にあたって新たに3本のムービーが追加されるなど、ある意味スタッフは良くわかっている、と言えるかも。
とまぁ、ここまで書いただけでも、リメイクとしてはしっかりとしている作品であり、そしてファンが見たいものもしっかりと盛り込まれていることがわかるでしょう。
十二分なほどにオススメできるリメイク作品だと思いますので、今後もメタルギアシリーズが続くことを祈りつつ、興味があれば是非遊んでみてくださいね。
メタルギアソリッドデルタまとめ

- メタルギアシリーズも長寿作品!デルタは「3」のリメイク作!
- 原作に忠実に、かつ便利に制作されたリメイク!高画質化などもウリ!
- 復活要素やまさかの新要素などもアリ!リメイク作としてはボリューム満点!
こういったリメイク作品では、時に出来にガッカリ、ということもまぁあるのがゲーム業界ですが、メタルギアソリッドデルタについては、充分な好評を得ている様子。
シリーズファンだった、という人は勿論、シリーズには触れたことがない、という人にもオススメできる作品になっているので、是非チェックしてみてください。