すっかり冷え込んだ日も増えてきて、秋というよりかは冬が近づいてきていることを実感する毎日ですが、近年は毎年こんな感じですね。
10月も下旬、色々なタイトルの発売も済んだと言いたいところですが、まだまだ注目のタイトルは控えているので、今後プレイするゲームを探しておくのもアリだと思います。
今回は、23年の時を越えてリメイクが発売された人気シリーズ「三國志8リメイク」についての解説をまとめていきたいと思います。
三國志8 REMAKEとは?
ゲームにおいては、古くからの神話や歴史が題材として取り扱われることも多くあり、ゲームから歴史に興味を持ったという人なども少なくないのではないかと思います。
そんな中でも、特に多く、様々なジャンルでゲームの題材として取り扱われてきたのは中国の歴史を綴った「三国志」ではないかと思います。
「三国無双」など、特にコーエーテクモが発売するシリーズは人気が高い作品ですが、それよりも前から更に続いているシリーズといえばその名も直球に「三國志」というシリーズがあります。
今回は、なんと23年の時を越えてシリーズの中からリメイク作品として発売されることとなった「三國志8 REMAKE」についてあれこれ解説していきたいと思います。
「三國志8 REMAKE」は、10月24日に発売されたシミュレーションゲームで、タイトルの通り三國志を題材としたシリーズの8作目をリメイクした作品。
オリジナル版の発売日は2001年、PS2・PCで発売されたタイトルで、プレイヤーは君主ではなく武将の一人として三國志の世界を体験するタイプの作品です。
今回のリメイクは、本来ナンバリングの最新作となる「15」を開発予定だった、という話も開発サイドから出ており、リメイク作と言いつつ実質シリーズ最新作という感じです。
数多くある三國志シリーズの中でも、とにかくシナリオが豊富に用意されている作品でもあり、史実の黄巾党の蜂起(184年)から孔明没年(234年)の51年分が用意されています。
実質的には51本のシナリオを楽しめる作品、ということで、三國志シリーズの中でもボリュームが多い方の作品でもあります。
リメイクにあたって、グラフィックやシステム面などは大きく刷新され、最新のフォーマットとしてテンポなども改善されていますが、この辺りはまぁリメイクとしては当然です。
その他、大きく変わったところとしては、オリジナル版でプレイヤーとして選択可能だった「武将」は約600人でしたが、リメイク版ではなんと1,000人に。
勿論他のアクションゲームなどのように、キャラごとの大きな差別化が図られている、というわけではないものの、プレイアブルキャラクターが1,000人というのはかなり凄いですね。
武将となってプレイする都合上、結婚したり他の武将と同盟を結んだりと、キャラクター同士の人間関係にもフォーカスがあたった作品なので、この変更はかなり大きいと思います。
シミュレーションゲーム、かつ三國志が題材ということで、万人に向けておすすめできるとは言い難いところもありますが、歴史に少しでも興味があるならプレイする価値はあり。
本格的なシミュレーションゲームでもあるので、今回の「三國志8 REMAKE」で、三国志の世界を学んで見るのも面白いのではないかなと思います。
三國志14や過去作との違いは?
さて、今回はリメイク作品となる「三國志8 REMAKE」について、実質的に前作となる「14」や過去作との違いという点も解説していきたいと思います。
数多くのシリーズ作を排出してきた「三國志」シリーズですが、前作「14」との最大の違いはやはり「君主プレイ」か「武将プレイ」か、の違いですね。
同じ三國志シリーズでも、作品によって系統が分かれており、今作「三國志8 REMAKE」は、上でも解説したように武将となって戦乱の世を生き残っていくのが目的です。
一方で、前作「14」などに代表される「君主プレイ」は、一国を治める主として、国の内政などを整えたり戦の準備をするなど、シミュレーション要素の強いシリーズです。
「武将プレイ」の方は、プレイヤーが一人の武将として戦に参加していくため、シミュレーションゲームではあるものの、どちらかといえばRPG要素のような側面が強い作品です。
これまでに発売された三國志シリーズの中で、この「武将プレイ」ができるのは「Ⅶ」「Ⅷ」「Ⅹ」「13」の4作品のみとなっています。
そういう意味では、シリーズの中でも比較的特殊な立ち位置の作品となっているので、今回のリメイクで初めて触れる、という人も多いかも知れません。
根本的には三国志の時代を題材としたシミュレーション、作品を追うごとにシステム面などが洗練されていっている、という感じで、ゲーム的な違いは少ないとも言えますね。
オリジナル版の「8」自体が過去作などと違う部分として大きなポイントは、やはり「シナリオのボリューム」ではないかなと思います。
概ね「三国志」と呼ばれる時代50年分を網羅している作品は他になく、更に仮想シナリオや、プレイヤーが勝手に製作できるIFシナリオなどの存在もあります。
武将同士の交流など人間関係を楽しめる部分は勿論のこと、三国志の年代図鑑といっても良いような作品なので、その点も評価ポイントです。
また、今回の「三國志8 REMAKE」は、三国志シリーズの初の本格的なリメイク作、ということで、シリーズでは恒例の「パワーアップキット」も最初から導入されています。
三國志シリーズや信長の野望シリーズは、なんだかんだで恒例のパワーアップキットありきなところもあるので、最初から導入されているのは大きいですね。
数あるシリーズの中でも、かなり濃密に三国志の内容を楽しめる、という点で「8」の評価は高い部分もありますし、リメイクなので当然グラフィックなども進化。
刷新された部分も含めるとリメイクというよりほぼ完全新作に近い気もしますが、過去作を遊んだことがある人も、そうでない人も楽しめる作品に仕上がっているのではないでしょうか。
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三國志8 REMAKEは初心者でも楽しめる?
さて、色々と解説してきた「三國志8 REMAKE」ですが、長期に渡ってシリーズが続いている作品のリメイク、ということで尻込みしてしまう人も一定以上居そうですね。
シリーズに触れたことがない、初心者がプレイしても楽しめるのかどうか、という話題で今回の記事を〆としたいと思います。
ずばり、結論から言えば「三國志シリーズ」を遊んだことがない人にも、おすすめできる作品となっている、というのが筆者の意見です。
まぁまず三国志などの歴史に興味を持つきっかけとしてもおすすめしやすいですし、ゲームのテンポ自体が改善されて遊びやすくなっているという点も評価点の一つですね。
上でも解説していますが、本格的なシミュレーションを体験できる「君主プレイ」タイプではなく、RPG的に楽しめる「武将プレイ」であるということもおすすめポイントの一つです。
本格的な内政なども含めるとかなり本腰を入れて遊ばなければいけない、という印象がありますが、武将プレイなら結構気軽に遊べるのではないかなと思います。
対応機種もPS5・PS4・ニンテンドースイッチ・Steamと、遊べるハードも広く揃えられているので、色々な層の人が遊べるのではないでしょうか。
様々な作品の題材に選ばれる三国志は、それだけ魅力のある話でもあるので「三國志8 REMAKE」を遊んでそこから歴史に興味を持つのも十分にアリだと思います。
元々三国志などを知っている人であれば、やはりゲーム的に楽しみやすい作品にもなっていると思うので、シリーズ初心者・経験者を問わずおすすめしやすい作品だと思います。
他のシリーズ作品に比べても、三国志という歴史自体を追体験する、というよりは、武将同士の関係性や人間ドラマを楽しむ、というのがメインのゲーム性が特徴です。
そういったゲームシステム的な部分も、他の三國志シリーズに比べて、比較的とっつきやすいのではないかな、というのが筆者の意見です。
プレイアブルの武将も1,000人と、非常に多くなっているのでビジュアル面など、好みのキャラクターなどが見つかるのではないかなと思います。
三国志という本格的な歴史ゲームではありますが、本格的なゲームと捉えずに、気軽に遊んで見れば、歴史に興味がなくとも案外楽しめるのではないでしょうか。
何にせよ、シリーズ未履修という人でも十分に楽しめる内容になっているのだけは間違いないと思いますので、シリーズ初の本格リメイクを機に触れてみるのがおすすめですね。
三國志8 REMAKEまとめ
- 人気の歴史ゲームシリーズ!実質的最新作のリメイク作品!
- シリーズでも珍しい「武将」プレイが特徴!ボリュームが多いのも魅力!
- 初心者でも十分に楽しめる!気軽な気持ちでプレイを始めてOK!
三国志や戦国時代など、歴史物をというと難しい印象がしてしまって尻込みしてしまうという人も多いとは思いますが、慣れてしまえば意外とそうでもないものです。
特にゲームという形で触れて興味を持つのは、きっかけとしては非常に優秀だと思うので、この機会に物は試しで遊んでみるのもおすすめかと思います。