暦もついに10月、いよいよ2024年も残りわずかとなってきましたが、まだまだ残暑が厳しい日も合って過ごしやすいとは言い難いですね。
新発売のタイトルなども今月も控えているタイミングではありますが、今現在、ゲーム業界において見逃すことのできない話題があります。
今回は、色々と問題視されていたことが遂に表面化し、訴訟問題にまで発展してしまった「パルワールド」について色々とまとめていきたいと思います。
パルワールドが訴訟されたのはなぜ?
ゲーム業界や作品の話題というのは数多くありますが、決してその全てがポジティブ、あるいは嬉しい話題というわけではありません。
当ブログではそういったネガティブな話題はそれほど大きく取り扱うことはありませんが、かといって全く触れないわけにもいかないのが今回の記事です。
ずばり「パルワールド」が任天堂から訴訟された、という話題がゲーム業界に色々な意味で波紋を生んでいる状況となっています。
今回はこの「パルワールド」の訴訟問題についてまとめていきますので、まずはざっとした訴訟の内容と解説をまとめていきましょう。
パルワールドは、2024年1月にリリースを開始した、ポケットペア開発・配信のPC用ゲームで、そのゲーム性やデザインで大きく話題を呼んだ作品です。
配信開始当初から、特定のゲームの要素をミックスさせたのでは、ポケモンのデザインをパクったのでは、と悪い意味でも話題となっていた作品ですね。
とはいえゲーム性は中毒性の高いゲームとして瞬く間に拡散され、インディーズゲームとは思えないほどの勢いで多くのユーザーを獲得。
東京ゲームショウへの出展も決まり、モバイル版の開発もスタートなど順風満帆と思われましたが、任天堂側から訴訟を起こされる、という自体となり、ニュースにも取り上げられています。
今回任天堂側が訴えたポイントとしては、パルワールドの発売当初から指摘されていた「ポケモン」との類似性……ではなく、複数の特許侵害とのこと。
詳しい内容などは流石に専門家でないとわかりませんが、まぁゲームシステムに関わる内容の複数が、任天堂の保持している特許侵害をしている、という指摘のようですね。
例えばボールを投げてモンスターを捕まえる、というような部分に関しても、プログラム部分では任天堂側が特許を持っている、というような具合。
まぁこれを言い出すと、任天堂側はゲームに関しての特許をかなり多く持っているため、ほとんどのゲームが引っかかることになるのですが……。
恐らく、パルワールドが任天堂側から訴訟を起こされた最大の原因としては、ソニーなどと提携して新たに「ライセンス会社」を立ち上げたところが大きいと思います。
良くも悪くも「ポケモン」に似ている、というところも話題性の一つであったため、任天堂側としても放置はできない、と判断したのではないかなと思います。
まぁこの辺りはあくまで推測に過ぎませんが、何にせよ現在パルワールドは「特許侵害」で訴訟されている、という状況です。
任天堂がこういった裁判沙汰になると強い、というのはある意味で有名なので、パルワールド側はかなり不利になるのではないかなぁ、というのが筆者の感想ですね。
今後も注目が集まりそうなニュースでもあるので、話題は良くも悪くも今後も注視されていくのではないでしょうか。
パルワールドが配信停止になる可能性はある?
さて、ここまでパルワールドが任天堂から提訴された、という件について解説してきましたが、ユーザー側としてはどうなるのか見守る以外にはできません。
一番の問題点としては、この訴訟問題によって「パルワールド」という作品自体が販売停止・配信停止という状況に追い込まれてしまう可能性があるのか、という点ですね。
なんだかんだでプレイしている人もまだまだ居るようですし、ここを不安に思ってしまうユーザーも多くいるであろうということは想像に難くないですね。
現状では任天堂側の要求としては「特許権の侵害を止めろ」「損害賠償を払え」という要求以外は行っていない模様です。
つまり、現状の状態では「ゲームの販売自体を止めろ」とまでは要求していない、ということでもあるわけですね。
このコトを考えると、実際にパルワールド側が裁判に負けた場合でも、ゲームの配信停止にまでは至らないのではないか、というのが筆者の予測です。
ただまぁ、いわゆる損害賠償や、特許料を支払うことで和解、という形にならない限りは、内容の差し替えや、ゲームシステムの変更などを余儀なくされる可能性が高くなります。
こういったシステムの変更を行った上でパルワールドの販売は継続する、となった場合でも、一時的な販売停止状態に陥ることは可能性として大いにありえる、という感じですね。
任天堂が訴訟を起こしたことがあるゲームタイトルといえば、古いところでは「ティアリングサーガ」や、比較的最近では「白猫プロジェクト」が挙げられます。
これらも特に販売が停止される、といった状況には追い込まれていないことを考えると、ゲーム業界において「販売停止」というのはそうそう簡単に起こらない物と考えられます。
現実的に考えれば、パルワールド側も、自分のところのゲームの販売が停止されることはできれば避けたいでしょうし、最終的には和解を考えるのがベストではあるでしょう。
裁判というものは、ゲームに限らず、基本的には和解を進め、穏便にことを終わらせる、という風に進めていくものでもあります。
余程パルワールド側が強硬な態度に出たり、という状況にならない限りは、裁判になったとしてもキツいペナルティは課されないのではないか、と思う部分もあります。
ただまぁ結局のところ、任天堂側とパルワールド側、双方が納得して和解できるかどうかがキーになると思いますので、これに関しては本当に見守るしかありませんね。
場合によっては、パルワールドが配信停止を言い渡される、という可能性は十分にあるため、油断はできないというのが実情でしょう。
なんだかんだで長引いたものの、白猫プロジェクトなどは和解金を支払うことで穏便に終了してもいるので、パルワールドも同様に終わることを祈るばかり、というところでしょうか。
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ユーザーが遊ぶ分には問題ない?
さて、良くも悪くも、ゲーム業界全体、ひいては他の業界などからも注目を集めてしまっているパルワールドが訴訟された問題。
色々と解決するまでは様々な憶測なども飛び交うと思いますが、結局のところユーザー的には「ゲームとして引き続き遊べるのかどうか」が一番重要なポイントです。
そして、現状の状態での話にはなりますが、訴訟問題に発展した「パルワールド」をユーザー側が遊んでいる分には問題ないのかどうか、というのは気になると思います。
これに関しては、当然ではありますがパルワールドを遊ぶこと自体は問題ありませんし、購入制限なども掛かっているわけではありません。
ただまぁ、配信が停止される可能性自体がゼロになったわけではありませんので、今からパルワールドを遊ぶ場合は一応注意しておく必要はあるでしょう。
これに関していえば、他のゲームであっても会社の倒産や別の問題で配信停止、ということが起きる可能性もゼロではないので、杞憂といえば杞憂ではあります。
パルワールドを遊んだからといってユーザー側に何が罰則が、なんてことは当然ありませんので、そこは心配しなくても大丈夫ですが。
ただ、もし配信停止などになってしまった場合、返金などは行われない可能性も高く、単に遊べなくなるゲームを買ってしまった、ということになりかねません。
一応、今からパルワールドを購入して遊ぼうと考えている人は、その辺りは一応覚悟の上でというか、了承した上で遊ぶようにしてください。
ただまぁ、この手の裁判・訴訟という問題は、どうあがいても解決までに時間が掛かるのが常となっています。
例えば上で例として挙げた「白猫プロジェクト」の件なども、実際に訴訟が起きたのが2018年1月、その後色々と続報が出つつも、和解という形で解決したのが2021年8月です。
つまり、単に訴訟し、お互いで話し合い和解、という状況に行き着くまででも3年以上の時間が掛かっているため、今回のパルワールドもかなり時間が掛かるのではないかと思われます。
まぁパルワールド自体は白猫プロジェクトとは違い、買い切り型のタイトルではありますし、今から買ってユーザーが満足するまで遊ぶ分には問題がなさそう、とも言えますね。
少なくとも、今すぐに販売が停止される、というようなことはないはずなので、パルワールドに良くも悪くも興味があるのであれば、遊んで見るのも一つの手ではないでしょうか。
ただし、後々配信停止される可能性がゼロではない、というところにだけは留意した上で、購入するようにしてくださいね。
パルワールド訴訟問題まとめ
- 特許侵害で訴訟に!パルワールド側がピンチ?
- 配信停止の可能性はゼロではない!今後の展開次第!
- 結果が出るまではまだ時間あり?遊ぶ分には問題なし!
こういった訴訟という問題はどうしても注目が集まりますし、ネガティブな話題になりがちではありますが、ゲームをプレイする側もヒヤヒヤしてしまいますね。
とはいえ、ユーザー側としては無事に和解に至ることを祈る以外にはできませんし、今後の展開がスムーズに行くことを祈るばかりです。