世間的にはメジャーとは言い難いゲームであっても、なんだかんだとコアな人気があったり、というゲームは数多くあります。
そんな中でも、細々とした印象ながらも、長くシリーズが続いて人気を博している作品といえば「地球防衛軍」シリーズではないでしょうか。
今回はそのシリーズ最新作となる「EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN」についての情報などをまとめていきたいと思います。
地球防衛軍とは?シリーズをおさらい!
出典:https://store.playstation.com
大量に出現する敵と戦う、というのはある意味ゲームにおいては一つの魅力の一つとして成立している昨今、皆様もそういった作品を遊んだ事があると思います。
中でも「無双」シリーズなどは、そういったジャンルのある意味先駆けだったとも思いますが、それとは別方向で人気を博しているシリーズがあります。
それが、当ブログでも何度かオススメ作品として紹介した事のある「地球防衛軍」シリーズです、記事の主題として取り扱うのは初ですね。
そんな「地球防衛軍」シリーズから、新たに最新作が発売されたわけですが、今回はその最新作「アイアンレイン」についてまとめていきます。
その前に、まずはシリーズの違いなどについて触れるためにも、シリーズ全体のおさらいと解説から始めていきましょう。
「地球防衛軍」シリーズは「サンドロット」が開発し「ディースリー・パブリッシャー」が販売している、3Dアクション・シューティングシリーズです。
ゲームとしては少々大味なバランス調整がされている事も多いですが、大量の敵を次々と倒していく爽快感などもあり、何気に隠れた人気の高いシリーズです。
元々は安価に様々な題材のゲームが遊べる「SIMPLE」シリーズの作品の一つ「THE 地球防衛軍」が元となっており、人気によりそこから独立したシリーズとなりました。
基本的にはタイトルどおり、宇宙からの侵略を仕掛けてくる敵を相手に「地球防衛軍」の一人として戦火の中を駆け巡る、というのが大筋の内容です。
宇宙人が送り込んでくる侵略生物の多くは、現実における虫を巨大化したような見た目、動きになっているのも特徴の一つ。
ハードの表現力が上がるのと同時に虫のリアルさも中々に上がっているので、苦手な人はちょっと注意した方が良いかもしれませんね(笑)
意外と多くの続編、派生作品が世に出ているシリーズでもあり、これまでに発売したシリーズは以下のようになっています。(携帯版など一部省略)
・THE 地球防衛軍 (PS2/2003年6月発売)
・THE 地球防衛軍2 (PS2/2005年7月発売)
・地球防衛軍3 (Xbox360/2006年12月発売)
・EARTH DEFENSE FORCE (Xbox360・PS3/2011年7月発売)
・地球防衛軍4 (Xbox360・PS3/2013年7月発売)
・地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR (PS4/2015年4月発売)
・地球防衛軍5 (PS4/2017年12月発売)
と、このような感じで概ねナンバリングタイトルとそれに類するタイトルだけでも、結構な数の作品が発売されているのがわかりますね。
シリーズとしてナンバリングタイトルがつけられてはいる物の、元がSIMPLEシリーズという事もあり、一部はリメイク的内容であったりと繋がりがない事も多いですね。
そして今回、新たにシリーズとして最新作に当たる「EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN」が発売されました。
今回も続いてこの「IRON RAIN」についても紹介していきたいと思いますので、興味がある人は是非ご覧になってくださいね。
最新作「アイアンレイン」の違いは?
出典:https://twitter.com/edf_official
さて、シリーズのおさらいが終わった所で、今度は最新作である「アイアンレイン」についての情報もまとめていきたいと思います。
シリーズの最新作として発売されるわけではありますが、今回は制作スタッフが別の制作スタジオに変更されており、ナンバリングとしては扱われません。
ゲーム的な繋がりに関しては、ゲームとしてのテイストや雰囲気は継承している物の、これまでの地球防衛軍との繋がりはナシ。
元々作品ごとでシナリオのつながりはない事も多かったシリーズではありますので、この辺りは気にならないとも言えますね。
大きな変更点は、これまでの作品では「EDF(地球防衛軍)」と「侵略者」の戦い、という構図だったのが、今回は「第3勢力」も登場します。
「EDF」から離反した「カインドレッド・レベリオン」が登場し、エネルギーの元となる「エナジージェム」を巡り抗争を繰り広げる、という展開。
この辺りは、制作を担当した開発会社「ユークス」が、どちらかといえば海外での展開に優れたタイトルを何度も手がけている事も関係がありそう。
これまでの作品と比べると確かに海外ドラマ的なテイストを感じる部分もありますので、また一味違うテンションで遊べるのは間違いなさそうですね。
また、今作で最大の変更点とも言えるのは、これまでの作品では登場する「兵科」ごとに性別が決まっていた、という点でしょう。
今作ではこの辺りが撤廃され、取り扱う「PAギア」を変更するとこれまでの「兵科」が変更される、といった感じに変更されています。
そのため「兵科」ごとで決まっていたキャラクターの「性別」が、今作ではプレイヤーが作ったキャラメイキングごとで固定になりました。
キャラクターメイキングの幅自体も広がっており、顔や肌色、髪色なども変更できるようになり、よりオリジナリティが出せるようになりました。
登場する兵科(PAギア)自体も今作オリジナルとなっており、それぞれ特徴的なエナジームーブと呼ばれる特殊行動を取る事ができます。
このエナジームーブには専用のエネルギーを利用する必要があり、過去作でいう「ウィングダイバー」のようなエネルギー管理が必要になります。
ただ、各ステージで一度だけ、このエナジームーブが使い放題になる「オーバードライブ」という機能も搭載されています。
使い所はきっちり見定める必要性はありますが、こういった部分でもかなりゲームにメリハリが出ている、と言えるかもしれません。
今作で登場する兵科(PAギア)は以下のような種類があります。
■トルーパー
地上での戦いがメインになる歩兵、これまでのシリーズに登場した「レンジャー」に相当するPAギアで、ベーシックな性能といえます。
エナジームーブは短距離を移動する高速ステップ「E-ダッジ」で、大型の敵と戦う際などの緊急回避として利用できます。
また、エネルギーを消耗せずにダッシュする能力も持ち合わせており、直線的ではある物のスピーディな動きが特徴といえますね。
■ジェットリフター
空中戦を得意とする、これまでのシリーズにおけるウィングダイバーに相当するPAギアで、ゲージを使用しての空中飛行が特徴。
ウィングダイバーとの最大の違いは、武装を使用してもエネルギーを消費せず、あくまで飛行のみにエネルギーを使用するという点。
他のクラスに比べてそれでもエネルギー管理が難しいのは事実ですが、空中を自在に飛行して戦う様は爽快感バッチリですね。
■ヘビーストライカー
こちらは、鈍重な動きの代わりに「両手に一丁ずつ」武器を携行して使用する事が出来る、重火力が魅力のPAギアですね。
これまでのシリーズでいうと5に登場した「フェンサー」に比較的近い印象、エナジームーブが2つある、というのも特徴的。
プレイヤーの前面にバリアをはる「E-フィールド」と、高速で移動する「E-スラスター」を駆使して高火力と重装甲を活かすのがコツでしょうか。
■プロールライダー
こちらは、なんと登場する巨大生物を操って戦う事ができるという、非常に特殊な戦い方が魅力のPAギアですね。
ワイヤーを駆使してビルの間を素早く移動したり、巨大な敵にワイヤーを打ち込んで肉薄したりと、トリッキーな動きも特徴。
扱える巨大生物は「ストームアント(巨大アリ)」「ウルフスパイダー(巨大クモ)」「デスストーカー(巨大サソリ)」の三種類、かなり期待感が持てますね。
と、このような感じで、今作で使用できるのはこの4種のPAギアとなっています、目新しい物もありますのでシリーズ経験者も安心。
また、それぞれで使用することになる武装に関しては、今作では初、ゲーム内での通貨という概念が登場し、ショップ要素も追加。
これまでの作品のように武器を拾いにいくためにミッションを攻略、という手間が多少軽減されたような印象ですね。
このように、過去作を経験している人は勿論の事、一から遊んでもかなり楽しめそうな感じになっているのではないかと思います。
気になった方は、是非公式サイトなどもチェックして、自分の好みにあった作品かどうか確かめてみるのも良いのではと思います。
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過去作は遊んでおくべき?
出典:https://twitter.com/edf_official
さて、ここまで紹介してきた「アイアンレイン」ですが、やはりナンバリングタイトルではないとはいえシリーズ物の作品である事に違いはありません。
そうなると気になるのは「過去の作品を遊んでおくべきかどうか」という点ではないでしょうか、いきなりすぎてわからない、という事もありえますし。
その辺りを心配している人のために、ここでしっかりと明言して置こうと思いますが、過去作を遊んでいなければ楽しめないという要素はありません。
世界観やシナリオは、今作「アイアンレイン」では完全にリセット、まったく新しいストーリーが展開されるのでその点は心配なし。
ゲーム的な部分に目を向けてみても、勿論シリーズとしてお馴染みの要素もある物の、開発会社が違うという事もあって目新しい要素の方が多いです。
勿論操作方法、といった点に目を向ければシリーズ経験者の方が慣れるのは早いのでは、と思う所もありますが、そこもあまり心配はいらないと思います。
むしろ、エナジームーブやオーバードライブの存在など、新しい要素もかなりありますので、一からプレイした方が過去作と混同せずに済むという事もあるかもしれません。
勿論、その辺りは結局の所慣れですので、経験者・未経験者問わず、プレイして慣れるのが一番というのは忘れてはいけませんね。
そういった部分以外で、シリーズ的な繋がりはせいぜい「ゲーム性」や「ゲームの雰囲気」といった部分のみとも言えます。
全体的にはシリーズ作品の1タイトルではある物の、細かい点を見れば独立した作品という見方もできるレベルだと思います。
ですので、気になったのであれば過去作をプレイしてみる、というのもアリですが、あえて「プレイしておいた方が良い」という事はないでしょう。
むしろ、このシリーズは作品ごとで結構バランスが違うので、あまり予行演習にならなそう、という感覚も筆者にはあります(笑)
何にせよ、過去作を遊んでいないと楽しめない作品、という事は一切ありませんので、気になったらこの作品から遊んでも問題はまったくありません。
シリーズ経験者も、シリーズ未経験者の方も、気になったら是非最新作「アイアンレイン」からプレイしてみても良いのではないでしょうか。
地球防衛軍まとめ
- 巨大生物から地球を守る!アクションシューティングシリーズ!
- 最新作はシリーズとの繋がりはナシ!新要素も多数!
- 過去作を遊んでなくても大丈夫!未経験者も安心の作品!
元々コアな人気のあるシリーズだけに、最新作である「アイアンレイン」にかかる期待もかなりのものではないかと思います。
その辺りが心配なさそうな出来になっているようですし、これまでシリーズを遊んだことのない人も触れてみてはいかがでしょうか。