新しく新作タイトルが発売、あるいは発表される時は勿論ワクワクしてしまうものですが、ゲームハード自体の発表も同様。
タイトルの発売ほど頻繁ではありませんが、ゲームハードにも時折新バージョンの発売などが話題になる事がありますね。
今回は新たに発表され話題となっている新型ニンテンドースイッチについて、旧型との違いなどを解説していきたいと思います。
新型Switchが遂に発表!
出典:https://www.nintendo.co.jp/
7月も上旬だとまだまだ梅雨といいますか、雨の多い時期なので夏っぽさはまだまだ、という時期ですが、ゲーム業界的には情報発表なども多くなる時期。
特に最近発表された情報の中で、注目を集めた話題といえば「新型Switch」が遂に公式に発表された、というところではないでしょうか。
これまでにもイマイチ信憑性のないリークや噂などで「新型Switch」が発売されるのでは、なんて話がちらほら聞こえたりはしていましたね。
しかしそれが今回、任天堂からかなりサプライズ的なタイミングで「新型Switch」が発売される、という発表がされ、驚いたという人も多いと思います。
Switchは実はバッテリー周りを強化した、地味なマイナーチェンジ版や、TVモードを削除したLiteなど、既にいろんなバリエーションが販売されています。
とはいえ、ニンテンドースイッチが正式に販売を始めてから、年数はまだそれほど経過しているわけではない、というのも事実。
そんな中で今回の新型スイッチも含め、様々なバリエーションが販売されている、というのはある意味驚きではあるかもしれませんね。
今回発売が発表された新型Switchでは、Switch本体の画面部分が、有機ELに変更される、というのが最大のポイントとなっています。
今回はまず、この最大のポイントである「有機EL」という物がどんなものなのか、について解説するところからスタートしたいと思います。
「有機EL」というのは正確には様々な小難しい理論が絡んだ「有機エレクトロルミネッセンス」という現象などの事を指すのですが、まぁそれはおいといて。
今回の新型Switchなどの家電製品などを指して「有機EL」というのは「有機ELディスプレイ」の事を指している場合がほとんどです。
一般的に普及している液晶ディスプレイや、昨今人気のプラズマディスプレイに比べて、発色の面などで非常に優秀な、高性能なディスプレイです。
液晶のように見る角度によって色調やコントラストが変化してしまう、という難点がなく、更には黒系統の色など、暗い色の発色もキレイ、といった特徴があります。
ただ勿論難点がないわけではなく、今現在の技術では、大型ディスプレイには少々コストがかさみ難しい、という問題もあります。
画素数自体もかなり多く、まぁわかりやすく言えば今現在ディスプレイに使う素材では最も綺麗な画質になりえる物、という感じです。
昨今はスマホやゲーム機といった、それほど大型化しなくても良い物に実験的に搭載される事が増えてきて実用圏内になってきた、という感じですね。
ゲーム機に搭載されたのは今回の新型Switchが初、というわけではなく、 2011年12月に発売された「PS Vita」の初期モデルが初めて採用しています。
ただこれも次以降のモデルでは結局通常の液晶に戻ってしまった辺り、かなりコストがかかっていた物と思われます。
とはいえ、今回新たに新型Switchで有機ELが搭載される事になり、そろそろ有機ELも一般的に普及し始める頃合いなのかもしれません。
まぁユーザー側としては、そういった細かい理屈などは関係なく、ともかく画面がこれまでよりもキレイになる、というのが一番大きなポイントですね。
旧型との違いについて解説!
出典:https://www.nintendo.co.jp/
さてさて、大まかに「有機EL」が搭載されるよ!と説明されたところで、ユーザー的にはふーん?となってしまうと思います。
それだけでは勿論新型Switchの全てを解説できているわけではないので、ここからは詳しく
「従来のSwitch」から変わったポイント
を解説していきます。
上とは多少重複する部分も存在しますが、そこはご容赦ください、という事で新型Switchにおける変更点は以下のようになっています。
■画面が有機ELにかつディスプレイサイズがアップ
これまでのスイッチはディスプレイサイズが6.2インチ、となっていましたが、新型では有機ELに変更と同時に7.0インチに変更。
とはいってもニンテンドースイッチがその分大型化した、というわけではなく、これまで存在した縁の部分が細くなった、という感じ。
ディスプレイ部分の比率が増えた、という感じなので、画質は勿論見た目以上に画面が大きくなったように感じるかもしれませんね。
■ドックに有線LAN端子付属
新型に付属するドックには、有線LAN端子が新たに搭載されます、これまでは別売りでUSB形式の物を購入する必要がありました。
どうしてもUSBはコントローラーなどで専有される事が多く、スイッチで有線LANを使うのは敷居が高く感じる事も多かったですね。
新型ではこの辺りが解消される、というのは地味ながらもオンラインゲームなどをプレイする際には大きなメリットになりそうです。
■背面スタンドが自由に角度を調節できるように
これまでスイッチ本体に搭載されていたスタンドは角度が固定されており、使いづらさが目立つタイミングもそこそこにありました。
新型ではこれが自由に角度を調節できる「フリーストップ式ワイドスタンド」に変更され、より柔軟にスタンドを利用する事が可能に。
幅も広くより安定感もましているので、地味ながらもテーブルモードなどの利用が更に便利になるのではないでしょうか。
■本体保存メモリーは旧型から2倍に
これまでニンテンドースイッチ本体の保存容量は32GBと、このご時世で考えると少々頼りのない数字で、実質SDカードが必須となっていました。
新型では保存容量が64GBと倍になり、安心とは言えないまでも少し余裕のある保存容量になった、という感じですね。
ダウンロードでソフトをメインに購入する人にはまだ頼りないかもしれませんが、少しでも容量が上がるのはありがたいの一言ですね。
■スピーカーも新しく
これまた細かなポイントではありますが、新型になるにあたってスピーカーも新しいものに変更され、サウンド周りも強化されているとの事。
外でのプレイ時など、イヤホンなどをつけてプレイする人も多いとは思いますが、こういったポイントが強化されるのも嬉しい物。
音楽が良いゲームをプレイする際などには注目したいポイントなので、頭の片隅においておくべき変更点かもしれませんね。
と、変更点はこんな感じになっています、本体のサイズは僅かに旧型よりも大きく・重くなっているようですが、それはまぁ特筆する程ではない、という感じ。
CPUやメモリといった、ゲームの挙動に影響がありそうなところに関しては特に変更がないので、やはりマイナーチェンジ版という感じでしょう。
肝心の新型スイッチの価格は37,980円、発売は10月8日発売予定となっています、旧型に比べて約5,000円の値上がり、となっています。
まぁこの辺りは有機ELを採用した事や、保存容量のUPによる物、という感じなので仕方のないところ、という感じですね。
予約の受付開始は9月下旬、との事なので、今のうちに購入を検討するなど、予定を立てておくのが良いかも知れません。
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TVモードで遊ぶなら関係なし?
出典:https://www.nintendo.co.jp/
さて、色々な部分が細かいながらも強化されマイナーチェンジ版となった新型スイッチ、ここまで解説してきた部分を観ると一つ疑問が生まれます。
そう、ニンテンドースイッチといえば携帯機としても据置機としても使える、というのが最大の特徴のゲームハードです。
しかし、今回の新型スイッチは「TVモード」を利用する分には、従来のニンテンドースイッチと特に変わりがないのでは、という疑問が出てきます。
実際、上で解説した項目の殆どは「ニンテンドースイッチ本体」部分がほとんどで、TVモードに影響しそうな部分はほぼありません。
強いて言うのであれば、ドックに有線LANが追加され、別個でUSBなどを使わなくても良くなった、ぐらいのものでしょうか。
とはいえ、それも現時点でスイッチを購入していて、かつ有線LANを利用する予定だった人なら既に用意し終わっている、という気もしますね。
結論から言えば、今回の新型スイッチはあくまでスイッチを携帯機モードやテーブルモードなどで遊ぶ人に向けたアプローチが強い、という感じです。
TVにつないで遊ぶのがメインである、という人にとっては残念ながら有機ELディスプレイもそこまで利点にはならないですね。
まぁTVモードがメインという人も、時には携帯機モードで遊ぶ事もあると思うので、まったくメリットがない、というわけでもないとは思いますが。
どちらかといえば携帯機モードを強化するためのマイナーチェンジ、という側面が強い、というのは事実ではないかと思います。
上でも解説したように、特にCPUやメモリといった部分は変わっていないわけですし、故障でもしない限りは買い替えの必要性は薄い、と筆者は思います。
まぁ2台目として購入する際の選択肢、くらいにはなると思いますが、携帯機モードを多用しないならそれもあまり意味がない、とも言えます。
有機ELによる綺麗なディスプレイでゲームがしたい、というのが最大の購買理由になると思いますが、そこにメリットを感じない人にはあまり意味がありません。
元々ゲームハードという物はそういう面もあると思いますが、今回の新型スイッチは欲しい人とそうでもない人の差がはっきり分かれそうな感じがしますね。
まぁコロナの影響もあってまだまだ自宅で過ごす、いわゆる「巣ごもり需要」という物もありますし、そういった部分を狙ったマイナーチェンジと考える事もできます。
色々書きましたが、有機ELによるディスプレイが非常にキレイ、というのは事実なので、そういった面に魅力を感じる人にとってはアリなのではないでしょうか。
新型Switchまとめ
- 任天堂からサプライズ!有機EL搭載新型モデル!
- 内蔵容量や画面サイズなども強化!発売は10月予定!
- TVモードには影響ほぼナシ!メリットを感じるならアリ!
こういったマイナーチェンジでも話題に上がる、というのはニンテンドースイッチの注目度の高さを改めて感じさせますね。
買い替え需要として観ると微妙ですが、新しくニンテンドースイッチに触れるという人はこちらを選ぶのも選択肢としてはアリなのではないでしょうか。