ゲームのボリュームというのは、多ければ良いというわけでもなく、当然少なければ良いというわけでもありません、その時々人によって変わる物です。
RPGなどは特に昨今、新作は大作志向が強く、プレイ時間が膨大になりがちですが、昔のRPGは比較的手軽に遊べる作品なども多かったですね。
今回はそんなちょっと手軽に、そしてのんびり遊べるRPG作品「マリーのアトリエ リメイク」についての情報をまとめていきたいと思います。
目次
マリーのアトリエとは?作品をおさらい!
暦も7月、2023年も半分があっさり過ぎ去ったという印象ですが、今年はゲームも豊作、まだまだ新作などの情報や発売などが控えています。
そんな中で、最近多くの作品が「リメイク」として発売される・発表されるという状況も続いており、いわば古いゲームへの注目が再び集まっていますね。
そんな「リメイク」で新たに注目を集めているタイトルといえば7月13日に発売を控えている「マリーのアトリエ リメイク」ではないでしょうか。
今回はこの「マリーのアトリエ リメイク」について解説していきますので、まずは原作である作品のおさらいからスタートしていきましょう。
「マリーのアトリエ」はガスト(現コーエーテクモゲームス ガストブランド)から、1997年5月23日にPSで発売されたRPG作品。
それまでに発売されていたRPGといえば剣と魔法のファンタジー、なんだかんだで世界を救うといった壮大な物語で描かれる物が多くありました。
そんなRPGというジャンルに一石を投じたのが「マリーのアトリエ」に端を発する「アトリエシリーズ」の誕生ですね。
「マリーのアトリエ」では落ちこぼれの錬金術士である主人公「マリー」が、学校の卒業課題のために5年間の期限を設けられ、自身でお店を経営するというストーリー。
当然ファンタジー作品ではあるため、途中戦闘などが挟まる事はある物の、主人公が女性である事なども含めて、それまでに比べて様々な画期的なシステムを搭載しています。
特に、複数の素材を組み合わせてアイテムを新たに作りだす「調合」というシステムに関してはシリーズの目玉ともなっており、シリーズの方向性を位置づけた要素でもあります。
こういった独特な要素・ゲーム性から人気も高くなり、以降シリーズ作をコンスタントに発売している事から分かる通り、コアなファンが付いたシリーズですね。
良い意味で明るく、どこかのんびりとした牧歌的な雰囲気も相まって、実は色々な層の人が楽しめるシリーズでもある、という感じの作品。
今回、このシリーズ第一作となる「マリーのアトリエ」のリメイクが発売される事になり、往年のファンは勿論の事、シリーズに触れたことがない人も注目していると思います。
PS5・PS4・Switch・Steamで発売される方式のマルチプラットフォームとなっており、オンライン要素はない作品。
壮大なストーリーの大作タイトルを遊ぶのも勿論楽しいですが、たまにはノンビリ、こういった作品を遊んで息を抜いてみるのもまたアリではないかと思います。
原作・シリーズとの繋がりや違いは?
さてさて、今回の記事の主題となる「マリーのアトリエ リメイク」ですが、原作は言ってしまえばかなり古い作品でもあります。
アトリエという長寿シリーズの名前自体は知っていても、シリーズごとの繋がりや違いなどを把握していない、というのはまぁ普通の事かもしれませんね。
まず、当然としてリメイク作品であるため原作「マリーのアトリエ ザールブルグの錬金術士」からストーリー的な部分は大きく改変されているわけではないようです。
もう25年前の作品をリメイク、という事もあって大胆に変更を加えてくるのかな、と思ったのですが、その辺りに変更点はほとんどナシ。
グラフィックなどは刷新されている物の、各キャラクターのボイスなどは撮り直し、キャスト変更といった事はせず、当時のボイスをそのまま利用するとの事。
あくまで内容としては、グラフィック周りやUI、システム周りの調整といった物が主となっているため、シナリオなどの変更はありません。
このコトから、古い作品である「マリーのアトリエ」を現代風に遊びやすく調整したリメイク、という感じの作品である事が分かりますね。
とはいえ、最新シリーズの「ライザ」シリーズのヒットなどで、改めてアトリエシリーズに興味を持ったという人も居るでしょうし、この機会に遊んで見るのはおすすめ。
アトリエシリーズは基本的に3本程度の作品で一つのシリーズとして扱われており、例えば今回の「マリーのアトリエ」は「ザールブルグ」シリーズと呼ばれています。
その後に発売されたシリーズ作も、基本的には3作区切りで別のシリーズとして扱われている、というのは最新作「ライザ」シリーズも変わりません。
ですので、シリーズ内でもこの「ザールブルグ」シリーズといった区切り内では世界観の共有・シナリオの連続性などが一応存在しています。
しかし、この区切り外のシリーズに関しては繋がりは薄く、なんだったら世界観からして別物であるというケースが大半となっています。
そのため、シリーズ的には最新作に当たる「ライザ」シリーズとも繋がりはないため、基本的にはシリーズを知らない人でも楽しめる作品となっています。
まぁ「マリーのアトリエ」自体がそもそもシリーズとして第一作目となる作品なので、この辺りは当然といえば当然ではあります。
「ザールブルグ」シリーズに関しては、この後2作がシリーズ作として発売されているので、そちらのリメイクにも期待がかかりますね。
まぁともかく、アトリエシリーズという大きな枠組みの内、大体3部作として制作されているシリーズ以外には繋がりは薄いのは覚えておきましょう。
興味が出て遊ぶにしろ、特定のシリーズを遊んでおかないとこのシリーズは楽しめない、という事はないので、安心してプレイしてみてくださいね。
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リメイク版の追加要素なども解説!
さてさて、それほど違いはなく、他シリーズとの繋がりも気にしなくて大丈夫、と書いた「マリーのアトリエ リメイク」について。
そう書きはした物の、リメイク版というだけあって単純にグラフィックが変わっただけ、という訳ではなく、当然ある程度の追加要素なども含まれています。
今回の記事の〆としてその「リメイク版での追加要素」などをしっかり解説していきたいと思いますので、購入の際の参考にしてみてください。
まぁとはいっても、あくまでここで紹介する要素に関しては「原作にはなかった要素」が主になりますので、プレイした事がない人はそれほど気にしなくても良いかもしれません。
当時プレイした事があるよ、という人はここで紹介する追加要素が気になるかどうかで購入を決めてみても良いのではないでしょうか。
とうわけで、リメイク版で新たに追加された要素は以下のような物があります。
■無期限モードの追加
最近のアトリエシリーズではこれがデフォルトになっていますが、リメイク版「マリー」ではゲーム内の時間制限が撤廃されたモードが最初から追加。
本来なら5年以内の期限内をどうやりくりするか、というシミュレーション要素も強い作品ですが、この期間設定は賛否両論な部分も。
元々のモードで遊びたい人はそのまま遊べば問題ありませんし、ゆっくり時間制限を気にせずに遊びたい人はこちらでより遊びやすくなった、と言えるでしょう。
■キャラクター同士の交流イベント追加
原作には存在しなかった要素の一つとして、新たにキャラクター同士が交流する新規のイベントなどが追加されています。
元々キャラクター性の魅力も大きいシリーズなので、こういった掘り下げ的な面での追加は純粋に嬉しい物がありますね。
とはいえあくまでサブイベント的な内容であり、大枠のストーリーが変わるような追加ではない、というのはどちらにしろ同じです。
■イングリド先生の課題が追加
これはなんのこっちゃと思われるかもしれませんが、要するにストーリーなどを追うために分かりやすいフローチャートとして作中で課題を出される、という形式になりました。
時間的期限こそある物の、比較的自由度が高く、そして微妙に分かりづらい所もあった原作に比べてチュートリアル周りが分かりやすくなった、という感じですね。
ゲーム自体の進行がしやすく遊びやすくなる、といった感じの調整なので、最近のアトリエやRPGに慣れている人もスムーズに遊べる変更点ではないでしょうか。
大まかにリメイク版に追加された要素としてはこんな感じですね、あとの細かい内容に付いてはバランス調整など細かい所自体は変わっているようです。
グラフィックがリメイクされている事は上で書いた通りですし、他の細かな演出面なども強化されている、という感じです。
ただまぁ上でも紹介した通り、シナリオなどに変更はなし、そしてボイスも当時の物を使用しているとの事なので、RPGとしての根幹は変わっていないという所ですね。
やはり昨今のゲームのリメイクに多い、当時遊んだ人も遊びやすく、遊んだ事がない人にもとっつきやすく、という点ではかなり丁寧なリメイク作と言えます。
今後他のシリーズのリメイクなどもあり得る人気シリーズ作ですし、第一作、という事もありますし興味があるならこの機会に遊んで見るのもオススメ。
ライザシリーズから初めてシリーズに触れた、という人も多いでしょうし、そういった人達にもおすすめなタイトルなのではないかなと思います。
マリーのアトリエリメイクまとめ
- アトリエシリーズ記念すべき第一作がリメイク!より遊びやすく!
- 他シリーズとの繋がりはないので安心!原作からシナリオ変更もナシ!
- 時間制限撤廃など遊びやすい要素多数!初心者も経験者にもおすすめ!
最近シリーズ最新作のアニメ化など、なんかんだゲームシリーズとしては話題に事欠かないアトリエシリーズ、その初作リメイクは正にタイミングとしてはバッチリ。
ゲーム性自体も独自性の高いRPG作品として楽しみやすいので、普段はそういった系統の作品を遊ばない人にもおすすめではないでしょうか。