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ここ数年で、良く聞くようになった単語といえば「4K画質」という言葉ではないでしょうか、ゲームにも取り入れられるようになり、身近になったように思います。

ここ20年ほどゲームグラフィックの進歩は凄まじく2000年台に発売されたゲームのグラフィックも、今では見劣りする物になっている物も多いですね。

過去の名作がリマスター・リメイクされた時に注目されるのは高画質化、今回はそんな高画質化のためにリメイクされた「ワンダと巨像」について纏めていきたいと思います。

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ワンダと巨像とは?


出典:https://www.jp.playstation.com

まずは、今回の記事の主題である「ワンダと巨像」の、作品についてのおさらいからスタートしていきたいと思います、名作と名高い作品ですね。

 

2005年10月27日PS2で発売されたゲームで、CMにも使われた「最後の一撃は、せつない。」というキャッチコピーに聞き覚えのある人もいそうですね。

魂を失った少女「モノ」を救うため16体の巨像を倒す、というのがゲームの大まかなストーリーで、ゲームシステムもここにクローズアップされています。

 

広大なマップを旅しながら主人公ワンダを操作、ゲーム世界に点在する「巨像」を探し出し、巨像をいかにして攻略するか、という内容が特徴的な作品です。

システムとしてはアクションゲームの体ではある物の、主人公ワンダは「腕力」と「体力」の2つのパラメータしか持たず、プレイヤーが思考・観察する事が重要なゲームになっています。

 

それぞれの巨像には弱点があり、その弱点を探しながら巨像の身体を登ったり振り落とされないようにしたり、と普通のゲームのボス戦とも毛色が違うのも特徴。、

いわゆるボスである「巨像との戦い以外の要素を極力排除したシステムが特徴の一つで、それぞれの巨像を倒すまでの道のりパズル的な要素も強いですね。

 

ゲームデザインやディレクターを担当した上田文人氏は、他にも「ICO」「人喰いの大鷲トリコ」などを制作した方で、そのどれもが独特な世界観を持っています。

この「ワンダと巨像」も同様に高い評価を受けていて、2011年9月には「ICO共々PS3でHDリマスター版が発売されています。

 

シナリオ的な繋がりはない物の、この「ICO」と「ワンダと巨像」は同じ世界感を舞台にしている、という設定があり、様々な部分で繋がりを示唆する要素が見つかります。

ワンダと巨像」の開発当初は「Next ICO」を意味する「NICO」の仮名がつけられていたりなど関係性の深い作品となっているので、是非「ICO」と「ワンダと巨像」は合わせて遊びたい作品ですね。

 

PS4でフルリメイク!過去作との違いは?


出典:https://www.youtube.com

さて、PS3でもHDリマスターが発売された「ワンダと巨像」が、PS4にフルリメイクされると発表されたとき、ファンは大いに驚いたのではないでしょうか。

 

単純に映像をアップコンバートした「リマスター」ではなく、原作を大事にしつつも、様々な部分に手をいれ改善された「リメイク」となっています。

とはいっても、特徴のあるゲーム性などは原作に忠実で、あくまで当時のゲームハードでは表現できていなかった画質や世界観を補完するためのリメイク、といった所です。

 

グラフィックは全て現代技術で新規に作り起こされており、単に解像度が上がっただけではなく、物理エンジンなども全て新規の物で作り直されています

これにより、PS4 Proでのプレイ時には「4K 30fpsの解像度優先」か「フルHD 60fpsのフレームレート優先」か、を選べるようになったのも大きいですね。

 

オリジナル版では少々難のあったカメラの挙動多少改善され、また原作では弄る事のできなかった操作方法の選択も可能に。

未プレイの人も取っ付きやすい近年のアクションゲームで一般的な「モダン」操作と、原作と同じ操作方法の「クラシック」から選択する事が可能になっています。

 

また、最大の追加要素は「ゲーム画面」の色調などを好みに弄って撮影できる「フォトモード」が搭載、独特な世界観を持つ「ワンダと巨像」にはぴったり。

被写界深度や色調補正、フィルターをかけるといった加工もできるので、美麗なグラフィックで生まれ変わったフィールドを思い出として残しておくなんてプレイも可能。

 

また、このフィルターは単純に写真として保存するだけではなく、フィルターをかけたままでゲームをプレイする事も可能

どこか物悲しく、寂しげな雰囲気の漂う「ワンダと巨像」の世界観を、印象を変えてプレイできる、という追加要素はなかなか面白いのではないでしょうか。

 

元はPS2時代のゲーム故に、原作に忠実に、とはいってもここまでグラフィックが変わると、少々印象が変わって見える部分もあります。

高精細に変化したグラフィックで、本来表現したかったであろう巨像のスケール感や、世界の広大さといった部分はより強調されていると思います。

 

しかしながら、どこか曇ったような、不透明さを感じた世界観の表現に関しては、高精細化した事で若干印象が薄れているようにも思いますね。

あくまでこれは筆者個人が画面を見た時にふと感じた事なので、違和感という程でもない、といった所で、やはり4K画質化した事による表現の向上はすごいと思います。

 

ともかく広大なフィールドを駆け巡り巨像を探すという所に終始する事になるゲーム性と、このグラフィックの向上は、相性はバッチリと言えるのではないでしょうか。

ゲーム的な部分に関しては、操作法やカメラといった部分以外は原作に忠実で、いざリメイクしてみたら別物という事にはなっていない点は好印象ですね。

 

独特な世界観に変わらないゲーム性、高画質化したグラフィックと、不朽の名作にふさわしいリメイクとなっていると思いますので、未プレイ・プレイ済み問わず遊んでみてほしいですね。

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PS4版の見どころは?


出典:https://www.jp.playstation.com

フルリメイクされて高画質化した「ワンダと巨像」ですが、ゲーム性自体は変わっていないので、こがすごい!とオススメできる見どころが見つけづらいかもしれません。

 

今回の記事の締めとして、PS4版「ワンダと巨像」において、見どころとなりそうなポイントを最後に紹介していきたいと思います。

PS4版「ワンダと巨像」をプレイする際には、是非このポイントに注目して欲しい、と筆者が個人的に感じた所をピックアップしてみました。

 

■より鮮明になった巨像のスケール感
元々、普通の人間と同じサイズのワンダが、あまりに巨大な巨像を倒す、という所が最大のゲーム部分、ここが鮮明化してよりスケール感が向上しています。

テクスチャもより綺麗になっているので、岩のような巨像の質感と、人間であるワンダの対比などがよりスケール感をアップしているようにも思います。

高精細化したグラフィックと演出も相まって、より「最後の一撃は、せつない。」というキャッチコピーを表現できているのではないかな、と思いますね。

 

■より動物感が増したアグロ
主人公ワンダを背に乗せ、広大なフィールドを駆け巡り、巨像との戦闘でも活躍してくれる愛馬のアグロが、よりリアルに生き物感を増していると思います。

ゲームのグラフィックが綺麗になった時、動物はより動物らしく、人間はより人間らしくを求められる事が多いと思いますが、アグロの存在は身近なだけにそれが感じられます。

作中に登場人物は少なく、数少ない癒やしでもあるアグロが、よりリアルになった事で、プレイヤーとしてもより愛着が湧くのではないでしょうか。

 

■より広大に感じる世界
上でも書いたように、グラフィックが高画質になった事で、より駆け巡る事になる世界が広大に感じられるようになったと思います。

どこまでいっても果てが無さそうな地平線や、各地に点在する荒廃した遺跡などがより巨大に感じられ、同時にどこか寂しげな世界観が強調されているように思います。

巨像との戦いという主目的も独特で面白いシステムですが、このフィールドを隅々まで見て回るのも、この作品の楽しみ方の一つではないでしょうか。

 

と、筆者が気になった見どころポイントはこんな所でしょうか、グラフィックの強化は色々な部分で魅力を引き出してくれているのではないかと思います。

 

しかしながら、名作と名高い「ワンダと巨像」は、プレイしてみないと本当の魅力が伝わらない作品だと思う部分も多々あります。

折角のPS4リメイクですし、当時原作をプレイした人も、聞いたことはあるけどやった事がない、という人も、是非プレイして作品の魅力に触れて欲しいと思います。

 

PS4ワンダと巨像 まとめ

  1. 独特の世界観と雰囲気が魅力!不朽の名作
  2. PS4でフルリメイクゲーム性はそのままに4K画質に!
  3. 高画質化で見どころ沢山!スケール感がよりアップ

アクションゲームと分類されるゲームは数あれど、ここまで一つの目的に終始したゲームシステムは珍しいと思うので、そういう意味でも特徴的な作品ですね。

雰囲気や世界観といった魅力的な部分も勿論ですが、巨大な巨像を倒すのに頭を捻るというシステム部分にも注目して欲しい作品ですね。

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