ゲームの醍醐味といえば、ビジュアルや音楽も勿論ですが、その作品にしかない独自の世界観やシナリオなども、魅力的な部分。
そういった部分をともかく楽しめるゲームというのはいくつかありますし、発売を待つ新作にもかなり含まれているのではないかと思います。
今回は、公開された情報などからも独自の世界観やシナリオが見え隠れする最新作「ザンキゼロ」についての情報、考察や予想をまとめていきたいと思います。
ザンキゼロはどんな作品?ホラー要素は?
出典:https://twitter.com/zaz_spchun
まずは、情報が公開されたばかりの最新作「ザンキゼロ」がどんな作品なのか、あくまで現時点でわかる範囲でではありますが紹介していきましょう。
「ザンキゼロ」は、スパイク・チュンソフトから発売される「新次元・新感覚ノンストップ残機サバイバルRPG」と、公式サイトでは紹介されています。
色々となんのこっちゃと思わなくもないですが、要するにサバイバルを主軸とした、RPG作品、という事だけはわかりますね。
大まかなストーリーとしては、人類が滅んでしまった世界、海の真ん中に浮かぶ「ガレキ島」を探索し、人類の再生を模索する、という内容。
舞台となる「ガレキ島」の中にある廃墟を探索し、食料を探したりして冒険し、サバイバルを行っていく、という感じですね。
このサバイバル生活を行う事になるプレイヤーキャラクターは全部で8人、ガレキ島の中にある廃墟の数々には、このキャラ達の過去とも密接に関わりがあるとの事。
ゲーム的な内容としてはサバイバル生活を営みながら、プレイヤーキャラ達の過去を探し当てて行く事でシナリオが進む、といった感じになるのでしょうか。
何より特徴的なのは、プレイヤーキャラ達は「クローン」であり、なんと寿命はわずか13日しか持たない、という設定が非常に印象的。
この13日しかない寿命により、プレイヤー達は急速に成長し、衰えていくため、繰り返し繰り返しクローンとして蘇生しなければならない、というシステム。
このクローンを蘇生させるために必要なのは、戦闘などで手に入る「スコア」と呼ばれるポイント、との事、つまり戦闘を避けてばかりいると蘇生もできなくなるという事でしょうか。
これはシナリオ的な面でも、システム的な面でもかなり重要な設定になってくるのでは、と思いますので注目しておきたいポイントの一つですね。
また作中で行う事になる「廃墟の探索」時には「クリーチャー」と呼ばれる異形の怪物に襲われ戦闘になる、という事もあるようです。
これだけなら単にRPGにおける戦闘、と言いたい所なのですが、このクリーチャーは結構グロテスクなデザインとなっているのが確認できます。
まぁ冷静に考えれば「廃墟を探索するサバイバル」と「ゾンビのようなクリーチャー」の相性は抜群ですし、そういった物が登場するのは不自然ではないですね。
加えて、プレイヤー達はクローンであるなど、設定面などを見ても結構不穏な空気が漂っている所もあるように筆者は感じました。
ですので「ザンキゼロ」自体のジャンルとして「ホラー要素」を全面に押し出しているわけではないと思いますが、それなりにそういった要素はあるのでは、と思います。
勿論、あくまでもそういった要素がちょっとあるかも、という程度で、蓋を開けてみたらガッツリホラーゲームだった、ということは流石にないでしょう。
ただ、シナリオ中でもそれなりにビックリポイントや、ホラー的な展開なども盛り込まれている事が予想できますので、苦手な人は注意かもしれませんね。
気になる発売予定日は7月5日、発売機種はPS4及びPS Vitaとなっています、発売まであと少し、といった所なので気になる人は予約しておきましょう。
印象的な世界観とキャラクター達!
出典:http://www.spike-chunsoft.co.jp
かなり気になる設定やキャラクター達も魅力的に見える作品ですので、今回は詳しくキャラクター達の紹介もまとめていきましょう。
現時点で公開されている情報で、登場する事が確定しているキャラクターはプレイヤーとなる8人と、進行役の2人ですね。
まずは8人のプレイヤーキャラクターから、ゲーム中では彼らを操作してプレイする事になるようですので、いわゆるパーティメンバーとも言えるかも。
■“怠惰”の編集者 「日暮ハルト」
出典:http://www.spike-chunsoft.co.jp
メガネとネクタイが特徴的な黒髪の男性、職業は編集者、真面目で時折融通が利かないという性格ながら正義感を持った人物の様子ですね。
■“嫉妬”の芸術家 「三花締リョウ」
明るく気さくなムードメーカー、ちょっとパンクな服装をした少年、といったデザインのキャラクターですが、裏表のない性格との事。
■“憤怒”の農家 「玖保田ゼン」
気怠げな表情と、タバコがトレードマークの男性、職業は農家で、サバイバル知識も豊富、と紹介されており、皮肉屋で人をからかうのが好きだとか。
■“強欲”の医者 「一葉マモル」
筋骨隆々とした身体つきと、白衣が特徴的なドクターとして紹介されている彼、理知的で穏やかな紳士で「愛」が口癖、との事。
■“色欲”の花屋 「芒野リンコ」
花屋で働く、優しい性格で頑張り屋な女性、ちょっと天然ボケな所もありますが、実は警戒心が強いという特徴もあるそうですね。
■“暴食”のお嬢様 「真白ユマ」
いかにも高そうな豪華な服装と、ちょっとぽっちゃりした体型が印象的な女性、冷めた態度とマイペースさが特徴と紹介されています。
■“傲慢”の警察官 「瀬戸内ミナモ」
日に焼けた肌がいかにも活発そうなイメージの女性警官、見た目通りに明朗快活な性格と紹介されており、家族思いで世話焼き、という情報も。
■“原罪”の少女 「比良坂サチカ」
妙に古いデザインの義手・義足が印象的な少女、知識欲と好奇心が旺盛で、天真爛漫な少女、という紹介がされています。
プレイヤーとなるキャラクター達は、以上の8人、ゲームの紹介でも人類は彼らのみと紹介されていますので、これ以上の登場はなさそう。
それ以外のキャラクターとしては、以下の二人が登場するようですね。
■テラシマ ショウ&ミライ
プレイヤーが行動の指針とする事になる「エクステンドTV」に登場するアニメキャラクター二人、昭和初期のようなデザインが印象的です。
二人の役割は、クローンであるプレイヤー8人を導いて、滅んでしまった人類を再生させる事、という風に紹介されています。
こちらの二人はあくまでガイド役、進行役といった感じで、プレイヤーキャラクターではない様子、この浮いたデザインが世界観をより独特な物にしているのではないでしょうか。
これらのキャラクターがどのようにシナリオを展開していくのか、はまだわかりませんが、ゲーム的にも非常にミステリアス、不穏な空気も感じ取れます。
特に、各キャラクターには良くミステリーなどでも扱われる「七つの大罪」からキーワードが割り振られている、という点も気になります。
今回の記事の〆として、現時点での予想や考察を下にまとめて行きますので、興味のある人は是非読んでみてくださいね。
スポンサーリンク
世界観とキャラクターを大胆考察&予想!
出典:http://www.spike-chunsoft.co.jp
さて、上で紹介したキャラクター達、中々に気になる設定などがちらほら見えていますが、全容は当然ながらわかりません。
というわけで、発売前の段階で情報は少ない所ではありますが、現時点での筆者の考察や予想・疑問点をまとめていきたいと思います。
■各キャラクターのイメージと割り振られた「キーワード」が一致しない?
上にもまとめた紹介にも書いていますが、各々のキャラクターに割り振られたキーワードは「七つの大罪」から来ています。
しかしながら、書かれているキャラクターの紹介と、割り振られたキーワードはどうにも一致しない印象の方が多いように感じます。
これを素直に受け止めるのであれば、各キャラクターの性格などはあくまでも「表向き」の物であり、素の性格などは違う可能性があると思います。
割り振られたキーワードに関連するようなエピソードや過去のトラウマなどがシナリオ内で明かされるといった形になるのではないでしょうか。
また、これはあくまで現時点での予想でしかありませんが、人類が滅ぶ原因、という部分においてキャラクター達は大きく関係しているのではないでしょうか。
■比良坂サチカのみ「原罪」とされているのは核心に関係がある?
紹介されているキャラクターの内「七つの大罪」とは違うキーワードである「原罪」を割り振られている「比良坂サチカ」はまず確実にキーパーソンではないでしょうか。
デザイン上の話ではありますが、義手や義足だけではなく、パッと見た時の印象的にも、他のキャラクターと比べて浮いているデザインに見えます。
また、各キャラクターは上でも説明した通り13日の寿命しか持たないため、どんどん老いていくという設定がありますが、それに応じて立ち絵も変化します。
しかし「比良坂サチカ」のみその「老いた姿」や「幼い姿」が紹介されていない、という事もあり、話の中核にいるのはほぼ間違いなさそうです。
もしかしたら、人類が滅んだ原因に関わりがある、あるいは他のキャラクターがクローンとして生活する事になった原因、といった可能性も高そうです。
■何故クローンは8人しかいない?
人類の再生のために繰り返し蘇生し探索などをする事になる各プレイヤーキャラクター、しかし何故クローンである彼らは8人しかいないのか?
そもそもあっさりクローンを作れて、なおかつ繰り返し蘇生ができるという技術があるなら、もっと数多くいても問題がなさそうな気もします。
単純に「人類を再生させるため」という目的だけのためなら、もっと多い方が色々と有利になる部分だってあると思いますので、何か話の核心と関係がありそう。
数が多すぎると困るといった「ゲーム的な部分」は抜きにして、この8人しかいない、という点には何か作為的な意図を感じずにはいられません。
また、戦闘する事になる「クリーチャー」も、クローン達が持っている「ペケ字キー」という重要アイテムを狙って襲ってくるとの事。
キャラクター達がクローンになった理由、襲われる理由なども含め、かなり大きくシナリオの中核に関わってくるのではないでしょうか。
続いては、舞台となる「ガレキ島」も含めて世界観についての考察や疑問点をまとめていきたいと思います。
■人類が滅んでからどれぐらい経っている?
人類及び文明が滅んだ世界、と簡潔に紹介されていますが、どれぐらい経っているのか、といった情報は一切確認できないのも気になる所。
ビジュアル的な所ではいかにも滅んでから時間が経過していそうな描写(やたら綺麗な海や海に沈んだ建造物の跡など)がされています。
また、ガレキ島の周囲には建造物が沈んでいる、というのも気になりますね、海面上昇があったなら何故ガレキ等は沈んでいないのか、というのもあります。
滅んでからどれぐらい経過しているか、という点はそこまで大きなポイントではないと思いつつも、ガレキ島を取り巻く環境など気になる所は多いですね。
■ガイド役である二人の正体は?
人類や文明は滅んでいるのに、何故「人類を再生を目指す」という目的を持ってプレイヤー達を導くガイド役がいるのか?という点も気になります。
紹介ではプレイヤー達をサポートするアニメ番組、という形で紹介されていますが、どこか不穏な空気を感じるのは確かではないでしょうか。
同じスタッフが開発した「ダンガンロンパ」でも、マスコットキャラは一筋縄では行かないキャラクターとして扱われていたのも記憶に新しいと思います。
勿論同じゲームではないので、根拠があるわけではありませんが、このガイド役二人にも、何か裏があるのでは、と勘ぐってしまいます。
単純にゲーム的にガイド役がいないと困る、というだけの理由では間違いなく無いと思いますので、必ず何か理由があるのではと思います。
現時点で公開されている情報からも、かなり謎が多く、シナリオの濃密さが伝わってくるような作品なので、こういった考察はついつい楽しくなってしまいますね。
勿論、ゲームをプレイして真相を知った後ではまた違う考察などが楽しいのですが、発売前のこういった考察も面白いのではないかと思います。
ゲームをプレイする前に、こういった考察を立ててみてからプレイに臨む、というのもこういったシナリオが面白そうなゲームの醍醐味ではないでしょうか。
皆さんも、ゲームをプレイする前に、限られた情報からシナリオや展開を予想してみるなどすると、よりゲームをプレイした時の驚きや楽しみが増すかもしれません。
ザンキゼロまとめ
- 人類滅亡後の世界!たった8人だけのサバイバル!
- 世界観やキャラクター達は一癖も二癖もありそう!
- 様々な謎が作中に散りばめられている予感!考察も捗る!
作品としては多分「ミステリー」といった類の物ではないと思うのですが、現時点で公開されている情報だけでも独特な世界観が魅力的ですね。
今回の記事で挙げた疑問点や謎が、実際のシナリオでどう解き明かされるのか、どういった真実が隠されているのか、非常に楽しみなタイトルではないでしょうか。