同じシリーズの作品でありながら、ガラッとジャンルの変わる作品、というものはゲームにはそう珍しくない事だと思います。
そんな中でも、アクションゲームとして世に生まれ、多くの世代に親しまれている「マリオシリーズ」にもRPGというジャンルで発売された作品があります。
今回は、2017年10月5日に3DSで発売された「マリオアンドルイージRPG DX」についての情報、GBA版との違いなどを紹介していきたいと思います。
マリオアンドルイージRPGとは?
出典:https://www.amazon.co.jp/
まずは、今回の主題である「マリオアンドルイージRPG DX」について紹介する前に、原作となっている作品「マリオアンドルイージRPG」について触れていきたいと思います。
この作品は、数あるマリオシリーズの中でも珍しい「アクションRPG」のジャンルで発売された作品で、2003年11月に発売されたGBA用タイトルです。
作品タイトルに「ルイージ」の名前が入っているのも珍しく「ルイージマンション」に続く主演作品2本目、という立ち位置もこのタイトルの特徴です。
マリオでRPG、といえばスクウェア(現スクウェア・エニックス)との共同開発で発売されたSFC用ソフト
「スーパーマリオRPG」
が名作として名高いですね、今回の「マリオアンドルイージRPG」でも、当時「スーパーマリオRPG」に関わったスタッフが中心となり開発されている、という所も見どころの一つです。
そして、ゲーム的な最大の特徴といえばやはり、マリオとルイージを操作し、時に操作を交代しながらゲームを進めていく、というシステムでしょう。
アクションRPGと銘打っているだけあり、かなりアクション要素も多めに用意されていて、それを利用した謎解きなども豊富なのが魅力ですね。
とはいえ、ヒントはかなり多めに用意されているので、謎解きが攻略できず詰まってしまう、というような事はなく、かなり取っ付きやすい作品というのもマリオらしいですね。
DXで変更された部分は?
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さて、3DSでリメイクされ、当時を知っている人も、当時を知らない人も楽しめるようになった「マリオアンドルイージRPG DX」では一部変更点があります。
というのも、原作の発売日が2003年に対し、3DSリメイク版である「DX」の発売日は「2017年10月」という事で、かなり開きがあります。
実に14年前の作品という事もあり、リメイク時には色々な部分が作り直されているので、見た目にも変化が分かり易いのではないかと思います。
まず第一に、最も印象の変化を受ける部分としては「グラフィック」でしょうね、当時は2Dドットで表現されていたグラフィックが全て3Dに変更されています。
この変化もある意味時代を感じさせて、当時原作を楽しんでいた人にとってもどこかしみじみとしてしまう部分なのではないか、と思います。
また、原作ではAボタンが前に配置されたキャラ、Bボタンが後ろに配置されたキャラ、といった操作方法でしたが「DX」では「Aがマリオ」「Bがルイージ」と固定式に変更。
また、これはかなり細かい点ではありますが、ミニゲームを行う際に説明役のキャラクターとして登場していた「ジーノ」が登場しなくなりました。
このジーノは「スーパーマリオRPG」に登場していたオリジナルキャラクターで、著作権がどうやらスクウェア・エニックス側にある様子。
この辺りの許可が降りなかったのは容易に想像がつきますが、登場しないのはちょっと残念ではありますね。
また、操作面においては「3DS」での発売、という事もあり「2画面」にももちろん対応、タッチ操作などにも対応していて、原作よりもプレイしやすくなった所も多いようですね。
しかしながら、原作の時にはセーブを作成出来るスロットが3つだったのに対して、3DSでは2つに減ってしまっているのはちょっと残念でしょうか。
当時の原作を遊んだ人は違いを見比べてみて、遊んだ事のない人は元々評価の高い作品なので、是非この機会に遊んでみてはと思います。
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最大の追加要素「クッパ軍団RPG」が遊べる!
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さて、グラフィック周りの変更などもかなり大きくリメイクされている「マリオアンドルイージRPG DX」ですが、最大の追加要素はやはりコレでしょう。
なんと、マリオとルイージ、ではなく敵キャラクターでお馴染みの「クリボー」や「ノコノコ」などを操作してプレイする「クッパ軍団RPG」というモードが追加されています。
このモードは「マリオアンドルイージRPG DX」のストーリーをある程度進めると遊べるようになる、完全新作の追加モードですね。
行方不明になってしまった「クッパ」を探すため、クッパ軍団のキャラクターたちが冒険を繰り広げる、という内容になっています。
「クリボー」「ノコノコ」「ヘイホー」「テレサ」のいずれかをリーダーにして、最大8人で軍団を編成して進めていくという、戦略的要素が強くなったモードになっています。
それぞれ編成できる仲間は「ひこう」「とつげき」「えんきょり」と3つのタイプに分かれていて
「ひこう>とつげき>えんきょり>ひこう」
という3すくみの形になっているので、それぞれの特製を活かしつつチームを編成する必要がある、という点も面白いのではないでしょうか。
何より、いわゆる敵キャラであるクリボーなどが主役としてシナリオが進む、というのはシリーズの中でもかなり珍しいモードです。
原作をプレイした事のある人も、こちらは完全新作の追加要素、しかもかなりやり応え溢れる内容になっていそうなので、これのために購入するのもアリだと思います。
元々のゲームが評価の高い作品だけに、リメイクは不安という人もいたと思いますが、これらの新要素も合わせてかなり出来の良いリメイクに仕上がっていると思います。
重ねて言いますが、本当にテンポ良く遊べる名作といって過言のないタイトルなので、この機会に是非遊んでみてはいかがでしょうか?
マリオアンドルイージRPG DXまとめ
- マリオとルイージがRPGで大冒険する名作!
- 2Dドットから3Dへグラフィックを全面リメイク!
- クッパ軍団を駆使して冒険する「クッパ軍団RPG」が追加!
スーパーマリオRPGといえばまさに名作、といって過言のない作品ですし、その系譜を継いだ「マリオアンドルイージRPG」もまさに名作の一つです。
これが14年も前の作品とはかなり驚きですが、今回のリメイクで遊べる機会が増えるのは非常に嬉しい限りではないでしょうか。