今ほどの表現力はゲームに存在していなかった時代、古い時代のゲームにはその時代の良さ、足りない部分を補おうとする工夫が散りばめられていたように思います。
そんな古き良き時代を彷彿とさせる作品「世界樹の迷宮」シリーズから、いよいよ最新作「世界樹の迷宮X」の発売が迫ってきました。
今回はそんな最新作に備えて、シリーズ作品についてのおさらいや、過去作から遊ぶなら何がオススメなのかなどを紹介していきたいと思います。
世界樹の迷宮シリーズをおさらい!
出典:http://sq-atlus.jp
まずは、今回紹介する最新作「世界樹の迷宮X」と共に、コアなファン層にも愛される「世界樹の迷宮」シリーズについてのおさらいをしていきましょう。
「世界樹の迷宮」は、ニンテンドーDSなどで発売された、ATLUS開発の「ダンジョン探索型RPG」シリーズです、アトラスと聞いてピンと来た人は鋭いですね。
ご存知「女神転生」や「ペルソナ」といった作品で有名なATLUSですが、ATLUSといえばもう一つ「高い難易度設定」で知られていると思います。
この世界樹の迷宮シリーズも、そのATLUSのイメージ通りに高い難易度が特徴のシリーズとも言えます、特にゲーム序盤の難易度の高さは中々の物です。
ゲームとしては、名作として名高い「ウィザードリィ」シリーズのような、ある意味古典的とも言えるダンジョン探索を行っていくタイプのゲームです。
制作側としても「現代の自分達が、ウィザードリィが生まれた時と同じ視点に経ったらどうなるか」というコンセプトの元で開発しているのが特徴です。
そのためか、ゲームシステムや使用されている音楽なども、どこか懐かしい、良き古めかしさを全面に押し出した内容となっています。
これらの事からオールドゲーマーを中心に人気が出たシリーズと言えると思うのですが、若いゲームプレイヤーの人たちにはかえって新鮮かもしれませんね。
これまでに複数のシリーズ作品が発売されており、以下のようになっています。
■本編シリーズ
・世界樹の迷宮 (DS・2007年1月18日発売)
・世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 (DS・2008年2月21日発売)
・世界樹の迷宮III 星海の来訪者 (DS・2010年4月1日発売)
・世界樹の迷宮IV 伝承の巨神 (3DS・2012年7月5日発売)
・世界樹の迷宮V 長き神話の果て (3DS・2016年8月4日発売)
■「新」シリーズ
・新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 (3DS・2013年6月27日発売)
・新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士 (3DS・2014年11月27日発売)
■コラボ作品
・ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス (3DS・2014年6月5日発売)
・世界樹と不思議のダンジョン (3DS・2015年3月5日発売)
・世界樹と不思議のダンジョン2 (3DS・2014年6月5日発売)
と、このような感じで本編シリーズや派生シリーズなどを含めて多くのタイトルが発売されているのが分かりますね。
初作の発売から、ほぼ1年に1本のスパンで発売し続けている、というのもシリーズファンとしては嬉しい限り、といった所ではないでしょうか。
新しい作品になると新システムの追加などがある事もありますが、シリーズを通して魅力的なのはプレイヤー自身が職業や名前を決定する「キャラクターメイキング」だと思います。
世界観的なストーリーはある物の、基本的にプレイヤーが操作する主人公達にキャラクター性はなく、その辺りを想像で補完する、というのも魅力の一つです。
2018年8月2日には、このシリーズ一覧に最新作である「世界樹の迷宮X」が追加される、という事でシリーズファンは今か今かと待ちわびている事でしょう。
シリーズに触れた事のない人は、今から過去のシリーズを遊んでゲームに慣れておく、というのもアリではないかと思います。
最新作「世界樹の迷宮X」は初心者でも楽しめる?
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さて、シリーズ最新作、という事で期待感が高まる「世界樹の迷宮X」ですが、この作品からシリーズに触れようか考えている人も居るのではないでしょうか。
繋がりのあるシリーズ作品を途中から遊ぶ、というのは中々勇気がいるのでは、と思いますが世界樹の迷宮シリーズに関してはその心配はないと思います。
作中で展開されるストーリーは作品ごとで基本的に連続性がなく、あくまで繋がりがあるのは「世界観設定のみ」といった所に留まっています。
過去作で登場した地名が次の作品のシナリオ内で言及される、といったような事はある物の、独立して遊べるようになっているのもシリーズの特徴かと思います。
ぶっちゃけて言えば、過去の作品を「遊んでいるとより楽しめる要素」が出てくる事はあっても「遊んでいないと楽しめない要素」が出てくる事はないゲームと言えます。
セーブデータの引き継ぎといった要素もないですし、シナリオは独立しているので、どの作品から遊んでも楽しめるのは間違いありません。
ですので、勿論この「X」から世界樹の迷宮シリーズに入る、というのも問題はないと思いますし、過去作を先に遊んでおくかどうかは人次第でしょう。
ただまぁ、高難易度や戦闘中の緊張感などがウリのゲームでもあるので、そういった雰囲気やバランスに慣れるために過去作を遊んでおく、というのはアリだと思います。
実際、この類のゲームの難易度に慣れている人はそこまで面食らうような事はない、と思うのですが、慣れていないプレイヤーは驚く事請け合いです。
勿論、その難易度の高さに驚く、というのもゲームの魅力ではあると思いますが、耐性をつけておく、というのは大事かもしれませんね(笑)
最新作「世界樹の迷宮X」から遊ぶ、というのでも問題ないと思いますが、過去作から遊んでみたい、という人も大勢居ると思います。
そんな人のために、オススメの過去作を選出して紹介していきますので、興味のある人は是非そちらにも目を通してみてくださいね。
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過去シリーズから遊ぶならどれがオススメ?
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それでは、上で紹介したシリーズ作品の中から、まず最初に世界樹の迷宮シリーズを遊んでみたいという人のためにいくつか作品を紹介していきたいと思います。
一応色々な評価にも目を通してはいますが、基本的には筆者の独断に近い物なので、仮に文句が合っても苦情は受け付けません(笑)
「過去作から遊ぶならコレがオススメ世界樹の迷宮シリーズ3選」はこんな感じになりました。
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■その1 「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」
こちらは新と銘打たれた「世界樹の迷宮」のリメイク作品、初代を下地にバランスやシステム面、ストーリーなどが追加された作品ですね。勿論シリーズ初作の「世界樹の迷宮」からプレイするのもオススメなのですが、遊び易さなどを加味するとこちらのリメイク版がオススメ。
世界樹の迷宮シリーズの魅力を味わいつつ、世界観を深く知るために遊ぶのは大いにアリではないかと思います。
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■その2 「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」
こちらはナンバリングタイトル4作目、シリーズのナンバリングだけ見るとちょっと中途半端な位置にある作品を敢えて押すのは「カジュアルモード」の存在が大きいですね。この作品から搭載された「カジュアルモード」はいわゆる救済措置とも言えるシステムで、初心者でも安心して遊べるように調整されています。
勿論カジュアルモードを使わずにプレイすれば、いつもどおりの高難易度を楽しめるので、そういった意味で最初に遊ぶのであればオススメかも。
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■その3 「世界樹の迷宮V 長き神話の果て」
ナンバリングタイトルとしては直近となる5作目、この作品から世界観設定が一新されており、これまでに登場していなかった魔法の概念が登場。より剣と魔法のファンタジーといった方面に舵を切りつつもシリーズの魅力は健在、また自由度が大きく上がったキャラクターメイキングも魅力的。
シリーズに触れた事がない、という前提から遊ぶのであれば、こちらから遊んで見るのも大いにありではないか、と思います。
また、今回は「世界樹の迷宮」を主題としているので選考からあえて外しましたが、こちらの作品もオススメではないかと思います。
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■ ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス
こちらは世界樹の迷宮のシステムを下地に制作された、ペルソナ3と4のクロスオーバー作品となっていて、オリジナルのシナリオが展開されます。世界観的な繋がりはありつつもこれまでにコラボなどはしていなかった3と4両作のキャラ同士が掛け合いを行うなど、ファン的にも非常に嬉しい一作。
ペルソナシリーズのファンという方は、敢えてこの作品からプレイして世界樹の迷宮シリーズへの取っ掛かりにする、というのもアリではないでしょうか。
いかがだったでしょうか、こんな感じで選出して見ましたが、基本的にはどの作品から遊んでも楽しめるシリーズだと思いますので、最終的にオススメは全部です。
ただ、ナンバリングタイトル2作目だけは、正直バグなどが多くちょっと遊びづらさが目立つので、遊ぶのであればリメイク版「新・世界樹の迷宮2」がオススメ。
最新作である「X」の発売日は8月とまだちょっと先なので、シリーズに触れた事のない人はまずどれかを遊んで見るのをオススメします。
多くのファンが居て、多数のシリーズ作品が発売されている事に納得の出来るシリーズとなっていると思いますので、是非遊んでみてくださいね。
世界樹の迷宮Xまとめ
- ATLUS制作の高難易度ダンジョンRPG!懐かしさを感じるシリーズ!
- 基本的にシナリオは独立しているので最新作から遊んでもOK!
- どれから遊んでも楽しめるシリーズ!リメイク版初代がイチオシ!
この手の作品は難易度が高い分、頑張ってプレイしてクリア出来た時の達成感が非常に高い、というのが大きな魅力の一つ。
ゆるく遊べるゲームも勿論良いですが、たまにはこういった高難度のゲームに挑戦してみると、意外なほど楽しめるかも知れませんよ?