すっかり冷え込んだ朝も増え、冬らしい気候になってきましたが、年末も近いと思えばそれも当然といった所でしょうか。
ゲーム的には新作ラッシュも一段落、という感じになってきたと思いますが、新作を遊ぶのに忙しいという人も多いでしょう。
今回は先日発売されたシリーズ最新作「真・女神転生5」の情報や、関連作などについてまとめて行きたいと思います。
真女神転生シリーズをおさらい!
出典:https://store-jp.nintendo.com/
11月も中頃に差し掛かりましたが、今月はなんだかんだで注目のタイトルの発売タイミングが重なっているという印象ですね。
中には遊びたいゲームが矢継ぎ早に発売されて遊ぶヒマがない!というある意味嬉しい悲鳴を上げている人も多いのではないでしょうか。
そんな新作ラッシュの中から、熱心なファンが多く話題になる事が多いタイトルといえば「真・女神転生5」ではないでしょうか。
いわゆる和製RPGの中でも比較的現代に近い世界観を舞台にしつつ、ダークな展開などが魅力でもあり特徴でもあるシリーズの最新作ですね。
今回はこの「真・女神転生5」略して「メガテン5」に焦点を当てた記事となりますので、まずはシリーズのおさらいからスタートしていきましょう。
真・女神転生シリーズは、アトラスから発売されたRPGシリーズで、シリーズとしては初作となる「真・女神転生」は1992年発売。
タイトルに「真」とついている事からもわかりやすいように、元々は「女神転生」シリーズから新たに派生したシリーズ作品です。
元々の「女神転生」は原作小説が存在したりといった事がありましたが「真・女神転生」はそこから切り離されたオリジナル作品シリーズという感じ。
シリーズとしては様々な派生作品がある中の一応の「メインシリーズ」という扱いになっているのはナンバリングが続いている事からもわかりやすいでしょう。
最大の特徴としては、基本的に現代に近い世界観を舞台にしつつ「悪魔」という異形の存在と関わってしまった人物たちの戦いを描く、という所でしょう。
あと身も蓋もない書き方をすると大体の作品で「東京」が何かしら大変な事になったりするという事が多い印象ですね(笑)
そして何より特徴的なのは、登場する敵悪魔を交渉などで「仲魔」にする事で、戦いを有利にしていく、というシステムでしょうか。
これまでに発売されたナンバリングタイトルは以下の通り。
・真・女神転生 (SFC他/1992年10月30日発売)
・真・女神転生Ⅱ (SFC他/ 1994年3月18日発売)
・真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE (PS2/2003年2月20日発売)
・真・女神転生Ⅳ (3DS/2013年5月23日発売)
・真・女神転生Ⅳ FINAL (3DS/2016年2月10日発売)
システムなどは作品によってまちまちではありますが、ナンバリング「3」以降は、プレスターンバトルという特殊な戦闘が採用されています。
わかりやすく説明すると、属性相性などで敵・味方の行動回数が変動する、という感じの戦闘システムで、戦略性も高い作品と言えます。
また悪魔や天使という物を題材として扱う事もあり、どの作品も程度の差はあれグロテスクなシーンや、救いのない展開も多数。
そういったハードであったりダークであったりという世界観が好きな人、歯ごたえのある戦略性の高いRPGが好きな人にはたまらないシリーズとなっています。
シリーズ間で世界観を共有、ストーリー的な繋がりは初作と2のみで、それ以降は独立した世界観になっています。
最新作である「5」も、ストーリーや世界観はやはり独立しているので、これまでシリーズに触れたことがない人でも遊びやすいかと思います。
PVやビジュアル、世界観などで引っかかる所があるのであれば、ナンバリングタイトルであるという所は意識せず遊んで見るのもアリではないでしょうか。
真・女神転生5はDLCも注目!
出典:https://store-jp.nintendo.com/
さて、シリーズのおさらいが終わった所で、今度は最新作となる「真・女神転生5」についての紹介をしていきたいと思います。
今回の「5」では、舞台はまたも東京、正確には「崩落してしまった東京」である「ダアト」という異世界が舞台になります。
この「ダアト」という異世界に関わる事になった主人公やその同級生たちが主軸となってストーリーが展開される、という感じですね。
シリーズ恒例のなんだか東京が大変な事になっている、という部分はこの時点で回収しているとも言えるのではないでしょうか(笑)
今作では主人公が「アオガミ」という謎の存在と合体する事で超人的な存在になる、同級生たちも悪魔を召喚して闘うという点から「真・女神転生3」に近い印象を受けますね。
その他「悪魔召喚プログラム」の名前が出てきたりと、直接的に繋がりがあるわけではありませんが「過去のシリーズ作品」へのオマージュも散見されます。
基本的なゲームシステムはシリーズ恒例という感じではありますが、細かい所で調整されより遊びやすくはなっているようですね、難易度が高いのはまぁいつもどおりですが。
新システムとしてはフィールドや戦闘中に貯まるゲージを消費する事で使用できる「マガツヒスキル」などが注目ポイント。
その他、主人公を強化したりや仲魔にした悪魔を合体させずにスキルを変更したりなどできる「写せ身」システムなどが新たに実装されています。
悪魔合体などを駆使して最強悪魔を作る、といったやりこみ要素が魅力でもあるシリーズなので、強化に関連した新システムは純粋に気になるファンも多いと思います。
シリーズとしてはおなじみである「プレイヤーの選択・行動」でルートが分岐する、というシステムも健在で、今回も複数のルートが存在する様子。
この辺りもシリーズとしての魅力の一つなので、最新作でビジュアル等が変わりつつもシリーズとしての肝は今まで通り、という所でしょうか。
また、今回は発売直後からDLCが用意されており、こちらを購入する事で特殊なクエストを受注、特殊な悪魔などを仲魔にする事も可能なようですね。
こちらのDLCでは、少し前にリマスター版が発売された「真・女神転生Ⅲ」から、主人公である「人修羅」や特殊な悪魔「魔人」が登場。
別作品で強力な隠しボスとして登場した事もある「人修羅」と、再び戦う事ができる、というのもかなりの注目ポイントではないかと思います。
先日のリマスター版を遊んで記憶に新しい、という人も多いと思うので、嬉しいゲスト出演、という感じではないでしょうか。
あくまでこのような過去シリーズなどとの繋がりは、ゲスト出演程度に留められているので過去作を遊んだ事がなくても大丈夫。
久しぶりの「真・女神転生」シリーズという事もありますし、ここからシリーズに触れて遊んで見るのもアリではないかと思います。
スポンサーリンク
「ペルソナ」と比較されるのは何故?
出典:https://store-jp.nintendo.com/
さてさて、真・女神転生5の発売でファンとしては沸き立っているわけですが、良く聞く話として「ペルソナ」との類似性などについて気になる人もいるでしょう。
開発が同じアトラスであるという所や、システム的に似通った部分が多い、という事もありよく比較される事も多いシリーズです。
今回はこの点についても解説していきますので、これまでシリーズに触れてこなかった人も是非2作品の違いなどについて知っていただければと思います。
まず「真・女神転生」と「ペルソナ」の関係性について、これは現在ではタイトルから外れてしまっているので分かりづらいかもしれません。
「ペルソナ」シリーズの初作のタイトルは「女神異聞録ペルソナ」というタイトルだった事からわかる通り、元々は「女神転生」から派生したタイトルです。
そもそもが元々同じシリーズから派生したタイトルであるため、似ている部分も多い事から比較される事が多いのは必然とも言えますね。
今現在では「真・女神転生」シリーズと「ペルソナ」シリーズが有名ですが、そもそもメガテンシリーズは派生作品・外伝作品が多く存在します。
「真・女神転生」シリーズと「ペルソナ」シリーズにおける両者の違いとしては、印象的な悪魔や天使の扱い、という所でしょう。
「メガテン」シリーズでは悪魔や天使を交渉して仲魔として扱うのに対し、ペルソナシリーズでは「自分のもう一つの人格」「ペルソナ」として扱う所ですね。
ゲームシステム的に大きな違いはありませんが、シナリオ的にはこの辺りが大きな違いになる事も多い、という感じですね。
ゲーム的なシステムでは類似する所も多いので、どちらかのシリーズを遊んだ事があれば、もう片方を遊ぶ際にもそれほど違和感は感じないと思います。
「女神転生」シリーズと比較すると「ペルソナ」シリーズは高校や学校という舞台がメインになる事が多く、ジュヴナイル作品という側面が強いシリーズです。
無論派生作であるという所から、ペルソナシリーズでもダークな展開やシナリオはありますが、女神転生シリーズと比較するとライトな作風と言えるでしょう。
特に、ペルソナシリーズの方は「3」以降ライトでスタイリッシュな作風や、カレンダーにより日常生活を追体験する、という所もウリに。
悪魔や天使といった超常的な存在が関わってくる所は同一ですが、より現実に即した展開やシナリオが多いのがペルソナの特徴、という感じでしょう。
そのため、作品としての取っつきやすさなどは「ペルソナ」シリーズの方に軍配が上がり、逆に「真・女神転生」シリーズは少しコアなファン層向け、という印象。
とはいえ、シリーズとしてはそもそも派生作が元、という関係性もあって「ペルソナ」シリーズが楽しめるなら「真・女神転生」シリーズも楽しめると思います。
近年では「ペルソナ5」の主人公「ジョーカー」がスマブラに出演するなど、知名度としては逆転している印象もありますが。
ペルソナシリーズに触れた事はあるけど、女神転生シリーズには触れたことがない、という人も今回の新作発売を機に触れてみるのもアリだと思います。
お互いのシリーズはあくまで派生作品と派生元、というぐらいで、世界観やシナリオなどはそれぞれ独立しています。
共通項が存在するのはあくまでゲームシステムなどの面のみなので、どちらかを遊んでいないとどちらかの話が分からない、というような事はありません。
どちらかのシリーズ経験者も、そうでない人も安心して遊べるようにはなっていますので、興味があるなら今からでも触れてみるのがオススメです。
真・女神転生5まとめ
- ダークな世界観がウリ!関連作なども多い人気シリーズ!
- 「5」は過去作オマージュも多数!DLCなども注目!
- ペルソナは派生作!直接的な繋がりはないのでお好みで!
なんだかんだと派生作も含めればかなりの作品数を誇る「メガテン」シリーズですが、やはりナンバリングタイトルの発売は心躍るものがありますね。
今回もしっかりと歯ごたえのある難易度も含め、シリーズファンも満足できる出来になっていそうですので、見逃さないようにしたいですね。