美麗なグラフィックや自由度の高さ、というのは昨今のゲームでは当たり前のように評価の対象となる部分ですね。
その一方で、時には不自由さを楽しむゲーム、むしろ懐かしささえ感じる簡素なグラフィックのゲームが楽しみたい、という時もあるのではないでしょうか。
今回はそんな古いゲーム好きにもおすすめできる名作のリマスター版「世界樹の迷宮123リマスター」についての情報をまとめていきたいと思います。
目次
世界樹の迷宮とは?シリーズを解説!
昨今では、いわゆるゲームの発売・配信はスマホかPCか、あるいは据置機のゲームハードという棲み分けがなされていますね。
一時期各メーカーがしのぎを削った「携帯機」ハードは現状最新ハードが出ず、すっかり市場としては縮小してしまったイメージです。
しかしながら、携帯機ならではの手軽さやシステムを利用した人気作品は多く、できる事なら今からでも遊びたい、という作品は多いもの。
そんな携帯機ハードで発売され人気を博したシリーズが、リマスター・リメイクされるという事も珍しくなくなってきましたが、最近話題なのはやはり「世界樹の迷宮」でしょうか。
今回は6月1日に発売が予定されている「世界樹の迷宮123リマスター」についての情報をまとめていきますので、まずはシリーズのおさらいをしていきましょう。
「世界樹の迷宮」は、初作が2007年に発売されたシリーズ作品で、昔懐かしい3DダンジョンRPGとなっています。
制作は「メガテン」「ペルソナ」などで知られるATLUSで、ニンテンドーDSからスタートしたシリーズ作です。
作品としては同じジャンルの名作「ウィザードリィ」を参考にしており、キャラメイクや高難易度のダンジョンを頭を捻りながら踏破していくやりこみ型の作品ですね。
オートマッピングなどに頼らず自分でマップを記録したりなど、良い意味で古めかしくもあり、そして歯ごたえもある作品といえますね。
古くからゲームを遊んでいるファンには懐かしく、若いゲームユーザーにはむしろ新しい体験として人気を博したシリーズとなっています。
これまでに比較的多くの作品が発売されており、これまでに発売されたタイトルは以下のようになっています。
■本編シリーズ
・世界樹の迷宮 (DS/2007年1月18日発売)
・世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 (DS/2008年2月21日発売)
・世界樹の迷宮III 星海の来訪者 (DS/2010年4月1日発売)
・世界樹の迷宮IV 伝承の巨神 (3DS/2012年7月5日発売)
・新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 (3DS/2013年6月27日発売)
・新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士 (3DS/2014年11月27日発売)
・世界樹の迷宮V 長き神話の果て (3DS/2016年8月4日発売)
・世界樹の迷宮X (3DS/2018年8月2日発売)
■コラボ作品
・ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス (3DS/2014年6月5日発売)
・ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス (3DS/2018年11月29日発売)
・世界樹と不思議のダンジョン (3DS/2015年3月5日発売)
・世界樹と不思議のダンジョン2 (3DS/2017年8月31日発売)
とこのような感じですね、本編シリーズ以外にも、他作品である「ペルソナ」や「不思議のダンジョン」シリーズとのコラボタイトルも発売。
DS及び3DSという携帯機全盛の時期だった事もあってか、発売ペースは当時としても比較速い部類で2年に1作品は発売されていた感じになっています。
人気の作品ながら、DS及び3DSの「二画面」を利用したゲームシステムも特徴だったため、他機種などへの移植などは現在まで行われていませんでした。
特にDS系まで遡るとなると結構大変、という事もあって、興味はあっても現状では遊びづらいシリーズの一つとなってしまっています。
しかし、今回ついにDSで発売されていたナンバリング1~3の三作品がリマスター、という名目でニンテンドースイッチとSteamに移植される事に。
このニュースを聞いて喜んだファンも多いと思う作品ですので、シリーズファンは勿論、興味はあったけどプレイしていないという人は遊んでみてはいかがでしょうか。
リマスター版における違い・追加要素は?
さてさて、シリーズのおさらいが終わった所で、今回の記事の本題である「世界樹の迷宮123リマスター」について解説していきましょう。
今作は一応リマスターとは銘打っている物の、ハードがDSからスイッチに移行した、という事もあり実質的にはリメイクとなっています。
当然2画面を同時に利用してのプレイが難しいため、その辺りも含めてグラフィックやUI、一部のシステムは変更されています。
まぁこの辺りはハードが変わる以上は当然といえば当然ですが、比較的追加要素、変わった部分も多いので大まかに解説していきましょう。
■難易度選択が可能に
世界樹の迷宮といえば、可愛らしいデザインとは裏腹に最初からプレイヤーの心を折りに来るガチめの難易度が特徴のシリーズ。
とはいえ、今回はそういったゲームが苦手な人でも楽しめるように、難易度が選択可能という温情的な措置が取られています。
「PICNIC」「BASIC」「EXPERT」の三種類の難易度が用意されており、原作通りの難易度は「EXPERT」が相当する、との事です。
■キャラメイクの自由度がアップ
世界樹の迷宮といえば、職業を選択してキャラメイクをするのも特徴の一つですが、この自由度がさらに自由になりました。
職業ごとに複数種類のキャラクターデザインを選ぶ、という形式でしたが、今回は職業関係なしにキャラクターのイラストを選ぶ事が出来るようになりました。
そのため、どう見てもマッチョな戦士なのに実は魔法使い、といったギャップのあるキャラメイクも可能になり、よりプレイヤーの好みで遊びやすくなりました。
■地図作成モードの変更
シリーズの特徴でもあるダンジョン探索中の地図作成が、画面をタッチして作成するのか、コントローラーのボタンで操作するのかを変更可能に。
この辺りはゲームハードがスイッチになった事による所が大きい、という感じですね、TVモードや携帯機モード両方に対応しているので好きな方を選びましょう。
また、オートマッピングが強化され、ほぼ完全自動でマップを作成してくれるというシステムも追加されていて、これはON・OFFが可能、好きな方法で遊ぶことができます。
■強化・弱体などの状態変化が確認しやすく
原作では戦闘中に受けた強化状態や弱体状態が分かりづらい、という難点があり、その辺りも難易度を上げる一因となっていました。
リマスター版ではこの辺りが目視で確認できるようになり、逆により戦略的に戦う事ができるようになった、というのも売りのようですね。
敵の情報なども確認できるようになっているとの事なので、この辺りは好みも分かれそうですが遊びやすくはなっていそうです。
と、大まかにまとめるとこんな感じでしょうか、シナリオなどの追加のような要素はないようですが、ゲームがより遊びやすくなるといった物は多いですね。
特に、ゲーム自体に興味はあっても高難易度のゲームを遊ぶのは苦手、というライトな人でも遊びやすいよう難易度が変更できるようになったのは大きいかもしれません。
基本的には新たな内容自体は薄い物の、とりあえず初期シリーズ3作がまとめて新しいハードで遊べるようになる、というのも嬉しい要素ですね。
逆に言えばシステム的な面やグラフィック以外の部分は、原作当時の雰囲気を味わう事も出来る、という点で丁度いい塩梅とも言えるかもしれませんね。
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特典やDL版・パッケージ版の仕様も解説!
さて、リマスター版の変更点などについて解説した所で、最後に特典や、パッケージ版とDL版におけるちょっとした注意点などについて触れて記事を〆たいと思います。
まぁといっても買う時にちょっと注意が必要ですよ、程度の話なので取り返しがつかない程ではありませんが、一応知っておく価値はあると思います。
まず注意点としては、パッケージ版とダウンロード版の違いですね、3作品がセットになったコレクション作品であるのはまぁ上でも書いた通り。
しかし、1・2・3の各作品単品での販売に関しては、残念ながらダウンロード版にしか存在しないという点には注意が必要です。
容量節約なども含めてパッケージ版を購入しよう、と考えている人は、自動的に3作品がセットになっているバージョン以外は選択肢がなくなる事に注意です。
ただまぁ、ダウンロード版にのみ存在する各単品に関しては、価格がかなり高めになっているので、それほど気にしなくても良いかもしれません。
3作品が一纏めとなったコレクション版が8,980円(税込)なのに対し、単品DL版はそれぞれ4,467円(税込)となっています。
単品版をそれぞれで購入してしまうと、コレクション版に比べて実質的に倍近い値段になってしまうので基本的にはコレクション版を購入する方がお得でしょう。
また、パッケージ版ダウンロード版ともに先着購入特典として、ゲーム内のキャラグラフィックとして利用できるDLCが同梱。
こちらは同じATLUS作品とのコラボキャラクターがそれぞれ使えるようになります、一覧は以下のような感じですね。
■世界樹の迷宮
こちらでは新作「ソウルハッカーズ2」の主人公「リンゴ」と「ペルソナ5」の主人公「ジョーカー」が参戦、それぞれキャラクターグラフィックとして使用可能。
上で紹介したようにそれぞれのクラスで自由にグラフィックを利用できるので、自分の好みに合わせて利用するのが良さそうですね。
■世界樹の迷宮Ⅱ
こちらで利用できるようになるDLCは「真・女神転生Ⅲ」から主人公「人修羅」と「ペルソナ4」のマスコット枠「クマ」が参戦。
「Ⅱ」ではペットという職業が存在するので、クマはまさにぴったり、と思っていたのですがペットのみグラフィック変更は不可との事、残念。
■世界樹の迷宮Ⅲ
こちらで用意されているDLCは「真・女神転生Ⅴ」から主人公「ナホビノ」と「ペルソナ3」のヒロイン「アイギス」が参戦。
Ⅲでは新たにアンドロイドが職業として登場するので、アイギス辺りを当てはめるとイメージぴったりな状態でプレイできるかもしれませんね。
と、このような感じですね、それぞれ利用できる作品が違う事については注意が必要ですが、先着購入特典で付属するので安心。
単品DL版を購入してもそれに対応したDLCがちゃんと特典として受け取れるとの事なので、その辺りも安心ですね。
後々このDLCは有料コンテンツとして配信が予定されているそうですが、早めに買って使えるようにしておいた方がお得ではあるでしょう。
なんだかんだ馴染みのあるキャラクターも混ざっていると思います(特にジョーカーとか)ので、世界樹の迷宮ファンならずとも楽しめるかもしれません。
逆にこちらのキャラデザで気になった、という人は同じATLUS作品ですし、元の作品を遊んで見るのもオススメかもしれません。
特典も含め、DL版かパッケージ版か、あるいは単品版を購入するのかなど、選択肢は多いので、購入前によく検討してみるのがおすすめですね。
世界樹の迷宮123リマスターまとめ
- 昔懐かしい3DダンジョンRPG!コラボ作品も多数!
- リマスターで機能追加!難易度選択などで遊びやすく!
- 単品版はDLのみ!特典はATLUS作品からゲストキャラ!
じっくりまったりながらも歯ごたえのあるゲームシリーズとして人気の「世界樹の迷宮」ですので、この日を待っていた、という人も多いと思います。
特に初期3作はその出来や評価も高いため、リマスター版からでも遊ぶ価値のある作品ではないかと思いますので、未プレイの人は是非遊んでみて下さい。