ゲームをプレイする際、どんなゲームでも、ある程度「攻略」という物が話題になる事は多いですが、それが主題になった作品というものがあります。
ストーリーなどは勿論ありますが、何よりも「ダンジョンを攻略する」という面白さに全てを掛けたジャンルが「ローグライク」ゲームです。
今回は、ポケモンとその「ローグライク」を融合した人気作「ポケモン不思議のダンジョン」の最新作についてをまとめていきたいと思います。
ポケモン不思議のダンジョンとは?
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「ダンジョン」という言葉に皆様聞き馴染みはあるでしょうか、ゲームをプレイしている際などには何気に耳にする事の多い単語ですね。
ゲーム中において、地下などに向かって広がる、攻略するための迷宮、といった感じの意味合いで様々なゲームに登場します。
実は本来の「ダンジョン」は「地下牢」という意味で「地下迷宮」といった意味合いで使われるようになったのは近年の話なんですよ。
というよもやま話は脇に置いといて、この「ダンジョン」をゲームの一要素ではなく、メインのシステムとして組み込んだ作品が「不思議のダンジョン」シリーズです。
ランダムに生成されるダンジョンの中を敵と戦ったり、アイテムを拾い集めて駆使しながら踏破していく、というシンプルながらも奥深いシステムが特徴。
一般的には「ローグライク」と呼ばれるジャンルですが、不思議のダンジョン、と呼ばれるシリーズには様々な作品が存在します。
代表的なのはやはり「風来のシレン」や「トルネコ」シリーズではないかと思いますが、そんな中の変わり種として「ポケモン」も実は同ジャンルで作品を出しています。
それが、今回の記事の主題となる「ポケモン不思議のダンジョン」なわけですが、まずはシリーズの概要とおさらいからスタートしていきましょう。
「ポケモン不思議のダンジョン」は、名前の通り、ポケモンという題材を使用した「不思議のダンジョン」系作品で、制作はチュンソフトが担当。
ポケモンシリーズとしては異色の作品で、まず「人間」が一切登場せず、ゲーム内に登場するキャラクターは全て「ポケモン」のみ。
更に、ポケモン達がキャラクター付をされ、会話をこなすなど、他のポケモンシリーズでは中々見られない特徴も多数。
ポケモン達からの依頼やストーリーをこなしつつ、ダンジョンを踏破していく、という内容で、完全ターン制で操作するゲーム性も本家「不思議のダンジョン」と同様。
ポケモンという可愛い題材を使いつつも、意外なほどシリアスなストーリー展開なども話題になり、派生シリーズとしてはかなり高い人気のある作品です。
その証拠に複数のシリーズとして作品が展開されており、これまでに発売されたタイトルは以下の通り。
・ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊 (DS/2005年11月17日発売)
・ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊 (GBA/2005年11月17日発売)
・ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊 (DS/2007年9月13日発売)
・ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊 (DS/2009年4月18日発売)
・すすめ!炎の冒険団・いくぞ!嵐の冒険団・めざせ!光の冒険団 (Wii/2009年8月4日配信)
・ポケモン不思議のダンジョン マグナゲートと∞迷宮 (3DS/2012年11月23日発売)
・ポケモン超不思議のダンジョン (3DS/2015年9月17日発売)
と、このような感じ、シリーズ三作目までは本家ポケモンシリーズと同様、複数のバージョンが発売されているのも特徴的ですね。
ゲームとしてはポケモンというとっつきやすい題材を使っている事もあり、ローグライク初心者でも楽しめるバランスになっています。
ローグライク系のゲームに興味はあるけど、遊んだ事がない、どれから遊んで良いかわからない、といった人の入門編としてもオススメ。
ポケモンシリーズのファンは勿論、ローグライク系作品を遊んでいる、という人がポケモンシリーズへの取っ掛かりにするのもありかもしれませんね。
最新作「DX」が発売!体験版配信中!
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さてさて、シリーズのおさらいが終わった所で、今回の記事の本題に入っていきましょう、当然シリーズを紹介するだけの記事ではありません。
なぜそもそもシリーズの紹介からスタートしたか、といえば、この度シリーズに最新作が発売される事が決定しているから、というわけですね。
任天堂の現在の主力ハードである「ニンテンドースイッチ」にて、2020年3月6日にシリーズ最新作「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」が発売されます。
まぁシリーズの最新作、といっても、内容自体はシリーズ初作である「青・赤の救助隊」のリメイク作品ではあるのですが。
とはいえ、初作の発売は上でも紹介した通り2005年、現在中学3年生の子が生まれたぐらいの時期に発売された作品、と書くとかなり古いですね。
中古でソフトを購入する、という事自体はできそうですが、今からDSやGBAを引っ張り出して遊ぶ、というのも中々骨。
シリーズ初作に触れた事がない、という人も遊びやすくなりますし、リメイクのタイミングとしては良い感じなのではないでしょうか。
今回はニンテンドースイッチでのリメイク、という事で、初作の特徴だった「各バージョンで対応しているハードが違う」という所はオミット。
内容としては「赤・青の救助隊」をひとまとめにした、というような内容で、ストーリー的な違いなどはどうやらなさそうですね。
これまでは携帯機でリリースされていたシリーズですが、その点もニンテンドースイッチならプレイ感は大きく変わらなそうで安心。
発売は大体あと1ヶ月後、といった所ですが、現在はゲーム序盤を遊べる「体験版」が配信中、というのも嬉しいですね。
ローグライクというジャンルの作品を遊んだ事がない、という人は、まずこの「体験版」を遊んでみてから、購入や予約を検討するのもアリではないでしょうか。
この「体験版」に関しては、遊んだセーブデータを製品版でそのまま使用する事もできる親切設計となっています。
こういったシリーズ初作のリメイクは、当時遊んだ人も、新しく遊ぶ人も楽しめる、という貴重な機会ですし、ぜひプレイしてみてください。
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新要素や過去作との違いは?
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最後となりますが、初代シリーズ作品のリメイク、という方式ではありますが「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」ではいくつかの変更点があります。
まぁ作品自体が古いので、より遊びやすく様々な要素が追加される、というのは珍しくありませんが、今回はそこにもスポットを当てていきましょう。
リメイク前の作品「青・赤の救助隊」と比べて「救助隊DX」では、以下のような変更点・追加要素が存在します。
■グラフィックが2Dドットから変更
当時はまだ主力だった2Dドットのグラフィックから、優しいタッチが特徴の絵本のようなグラフィックに変更されています。
ドットはドットで味があるのですが、この絵本のような柔らかい印象のグラフィックは作品の雰囲気にもピッタリ、ポケモン達も表情豊かに。
■最初のポケモンが選択式に
プレイヤーの分身となるポケモン選択は、以前は心理テストのような形で質問に答えていくと最終的に16種類の中から選ばれる、というものでした。
今回のリメイクでは同様の16種類の中から選択して選べるようになり、純粋に遊びやすさや好きなポケモンを選べるという形に変更。
■仲間に出来るポケモンが増加
ダンジョン内で倒したポケモンは時折仲間になる、というシステムがあり、登場するポケモンは全て仲間に出来る、という特徴がありました。
今作では、リメイク前の386種類から、更にメガシンカポケモンなども追加されて400種類以上に増加し、地味ながらもボリュームアップ。
■最大8匹のチームでダンジョンを攻略できるように
救助隊の3匹のポケモンに加え、ダンジョン内で仲間にしたポケモンを連れて、最大8匹でダンジョンを攻略できるように。
ぞろぞろと大勢で冒険する事ができるのは嬉しいですし、怖いダンジョンも皆で攻略すれば怖くない、といった感じになるのではないでしょうか。
■オート機能が追加
Lボタンを押すだけで自動でダンジョンを探索してくれる「オート移動」や、4つの技から敵に合わせて技を選択してくれる機能などが追加。
その他、オートセーブなども追加され、純粋に初心者でも遊びやすい配慮がされた追加要素が多数追加されています。
■インターネットを利用した「お助け」機能
ダンジョン内で倒れてしまった際、インターネットを介して他のプレイヤーに救助を求めるというお助けプレイも可能になりました。
原作にあった「おともだちきゅうじょ」をインターネット対応したような感じですが、かなり嬉しい追加要素ではないでしょうか。
と、このような感じで、単なるグラフィックを差し替えただけのリメイク、というわけではなく、様々な要素が追加されています。
特に、オート機能などは遊びやすく調整が入った結果と思われますので、より初心者などでもとっつきやすくなっているのではないでしょうか。
ローグライクというジャンルの作品は、遊ぼうと思えばずっと遊べるゲームですが、その分敷居が高く感じる部分も多くあります。
やはり上でも紹介したように、入門編としてもバッチリなのではないかと思いますので、ポケモン救助隊からローグライクの世界に挑戦してみても良いかもしれません。
ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX まとめ
- ポケモンを使ったローグライク!ダンジョンを冒険!
- 最新作はスイッチで!初代作品をリメイクしてパワーアップ!
- 追加要素・変更点多数!より遊びやすくなって登場!
このジャンルは根強い人気があるだけに、中々新しい作品が発売されない事にやきもきしているファンも多いのではないかと思います。
ポケモン救助隊シリーズも何気に4年ぶりの新作、という事で、リメイク作品ながら注目されていると思いますので、遊んだことがない人も要チェックです。